『シャコパンチの鹿威しフレームワークに基づく考察』
自然界には筋肉の収縮スピードを越える動きを自らの生存のために利用する動物が存在しています。たとえば、ノミ、バッタのジャンプ、テッポウエビのキャビテーション・シュート、アギトアリの噛みつき(ないしジャンプ)、そしてシャコのパンチなどが挙げられ、生物学者のみならず、物理学者、エンジニアの関心を集めてきました。彼等はいずれも節足動物で、「外骨格ばね」を利用することで高速な運動を実現しています。節足動物は我々ヒトを含む脊椎動物の大きな脳に対して小さな脳—「微小脳」を持ちます。シャコのパンチは貝などの殻を割って中身を食べるのに使われます。シャコは<脳・神経系と外骨格ばね>をどのように「賢く」使っているのか、鹿威しという機械モデルに基づいて考察します。
今回はセミナーの冒頭に、2期のAsli Colpanさんに最近の研究活動(Business Groups in the West)について紹介していただく予定です。