第251回白眉セミナー : チベット牧畜文化を記述する
- 海老原志穂 特定助教(14期・文学研究科)
- 2024/07/16 4:45pm
- 学術研究支援棟1階セミナー室1
- 日本語
- オンサイト
要旨
日本語: 言語はコミュニケーションの道具でもありますが、人間が森羅万象をどのように切り取ってグループ分けしているかという「世界観」をうつしだすものでもあります。私は、記述言語学の方法論を用いて、チベット語を対象に音や文法のルールを描き出してきました。また近年は、チベット・ヒマラヤを特色づける「牧畜」という営みに着目し、高い固有性をもつその文化体系を記述しています。白眉セミナーではその一例として、映像資料と、ヤクを個体識別するシステムについて紹介し、今後の研究計画について述べたいと思います。