第249回白眉セミナー : 量子の渦を可視化する
  • 蓑輪陽介 特定准教授(14期・理学研究科)
  • 2024/06/04 4:45pm
  • 学術研究支援棟地下会議室1&2
  • 英語
  • オンサイト

要旨

乱流は数世紀にわたって精力的に研究されてきた対象ですが、未だその詳細な理解には至っていません。乱流の性質を解明するためには、その構成要素である渦を理解することが重要ですが、渦の研究はとても困難です。それは渦の定義が難しく、存在も不安定なためです。例えば渦の太さは大小様々でありながら、その明確な定義が困難であることが知られています。一方で量子流体中の渦である量子渦は、その性質が一様かつ存在が安定であることが知られています。この発表では、量子渦の基本的な性質を紹介し、そのダイナミクスを可視化するための実験的手法を説明します。

関連する研究者

蓑輪 陽介