【グローバル型】公募要領
※第6期(2014年)の公募は終了しました。
京都大学では、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を立ち上げ、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授または助教)として採用し、自由な研究環境を与え研究に専念させることにより、次世代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みを進めています。このたび2014年の募集を開始しますのでお知らせします。
1.目的
大学における学術研究活動は、研究者の自由な発想、知的好奇心・探求心を源泉として推進される知的創造活動であり、それらを支える最も重要な基盤は、多様な分野にわたる、創造性に富み、チャレンジングで独創的な人材です。
グローバル化が進展する昨今、学問の新たな潮流を拓くことのできる広い視野と柔軟な発想を持つ創造性豊かな人材を育成することは京都大学にとっても重要な課題であることは言うまでもありません。この課題への取り組みとして、本学では、各部局の様々な取り組みに加えて、京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を2009年より実施しています。この事業は、全学的な支援のもと、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授または助教)として採用し、自由な研究環境を与えることにより、次世代を担う先見的な研究者を育成することを目的としています。
2.対象とする分野
人文学、社会科学、自然科学の全ての分野を対象とします。なお、これらには、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」を含みます。
【参考】 分科細目表
3.応募資格
博士の学位を有する者(博士の学位を取得した者と同等以上の学術研究能力を有する者を含む。)とします。
応募者の国籍は問いません。
ただし、白眉プロジェクトで採用されたことのある者は、応募できません。
4.採用予定
年俸制特定教員(准教授または助教)として、20名を上限として採用します。
採用予定時期については、原則として、2015年4月1日とします。ただし、個別事情を勘案して、これ以外の時期とすることもできます。
5.待遇
本学特定有期雇用教職員就業規則に定める年俸制特定教員(准教授または助教)(任期付き常勤教員)として採用し、給与を支給します。採用期間は原則5年間としますが、5事業年度を超えることはできません。なお、本プロジェクトの採用者については、次世代をリードする優秀な研究者として本学が認めたことを証するものとして、「京都大学白眉研究者」の称号を与えます。
6.所属
京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を実施するために設置されている京都大学白眉センターに所属することとなります。
7.研究費及び研究場所
研究費として、研究内容に応じて、年間100万円~400万円程度を措置します。
採用後に自身の研究を実施するための京都大学内の研究場所等(受入先)については、事前に内諾を得るなど、自ら準備することが望まれます。
8.研究成果
本プロジェクト採用者は、毎年度、研究活動の報告を行うものとしますが、中間評価等は行いません。
また、採用期間終了時には、研究成果の発表を行うものとします。
9.選考方法
- 第一次審査:
京都大学白眉センター専門委員会において研究実績・計画を対象に書類選考を行います。 - 第二次審査:
京都大学白眉センター伯楽会議において面接を行い、研究面のみならず次世代のリーダーとしての資質等を総合的に判断して採用候補者の選考を行います。なお、面接の一環として、総長及び学内関係者との面接を実施します。面接の実施場所は京都大学吉田キャンパス内です。 - 第三次審査:
京都大学白眉センター運営委員会において伯楽会議における面接結果等を踏まえ審議を行い、採用内定者を決定します。
10.選考結果等
選考結果については、全応募者にメールにて通知します。
なお、選考過程及び採否の理由については一切お答えいたしかねます。
11.応募方法
Web上の登録フォームにて応募者情報を登録のうえ、京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」提案書を、登録完了メール記載のURLにアップロードしてください。
「登録フォームへの登録」及び「提案書のアップロード」をもって応募受付完了となります。どちらか一方のみの場合は、審査対象となりませんのでご留意ください。
提案書作成・記入要領に登録項目の説明がありますので、登録フォームへの登録前に必ずご一読ください。
【参考】 提案書作成記入要領
2014年4月24日(木) 13:00(日本時間)応募を締め切りました。
12.提出書類
13.応募締切
下記日時までにWeb上の登録フォームにて応募者情報を登録のうえ、京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」提案書を、登録完了メール記載のURLにアップロードしてください。
登録フォーム登録期限
2014年4月24日(木) 13:00(日本時間)
提案書アップロード期限
2014年5月8日(木) 13:00(日本時間)
14.公募説明会
以下の日程で公募説明会を開催いたします。会場の都合上、事前に出席者数を把握したいので、出席される方は可能な限り説明会前日までに、メールにて氏名、所属・職、連絡先(TEL)及び参加を希望される会場を登録いただきますようお願いします。
ただし、事前連絡が無い場合にも、参加いただくことは可能です。
登録先アドレス:hakubi*mail.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください。)
【東京説明会】
- 日時:2014年3月24日(月) 18:00~
- 場所:京都大学東京オフィス会議室(2)、(3)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/tokyo-office/about/access.htm
【京都説明会】
- 日時:2014年3月26日(水) 18:00~
- 場所:京都大学芝蘭会館稲盛ホール
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/shiran/
15.問い合わせ先
本公募に係る詳細については、Q&Aを参照してください。
【参考】 質疑応答集(Q&A)
Q&Aを参照しても不明な点については、以下の連絡先にメールまたはFAXにて問い合わせください。電話による問い合わせにはお答えしかねます。
京都大学白眉センター
E-mail:hakubi*mail.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください。)
FAX:075-753-5310
16.備考
- 提出書類の個人情報は、本プロジェクトにおける選考及び採用の目的のために使用し、応募者の承諾無く本目的以外には使用しません。
- 本プロジェクトへの応募に要する経費については、原則として申請者の自己負担とします。
- 京都大学は男女共同参画を推進しています。多数の女性研究者の積極的な応募を期待します。
【昨年度(第5期(2013年)公募)の応募・内定状況】
応募者数 | 内定者数 | 倍率 |
644名 | 20名 | 32.2倍 |
応募者数 | 比率 | 内定者数 | 比率 | |
男性・女性比率 | 499名:145名 | 77.5%:22.5% | 15名:5名 | 75.0%:25.0% |
文系・理系比率 | 289名:355名 | 44.9%:55.1% | 9名:11名 | 45.0%:55.0% |
学内・学外比率 | 147名:497名 | 22.8%:77.2% | 5名:15名 | 25.0%:75.0% |
国内・国外比率 | 435名:209名 | 67.6%:32.5% | 9名:11名 | 45.0%:55.0% |
准教授・助教比率 | 220名:424名 | 34.2%:65.8% | 5名:15名 | 25.0%:75.0% |
平均年齢(准教授) | - | - | 37.0歳 | - |
平均年齢(助教) | - | - | 31.3歳 | - |
※主に本人の提案書記載の内容から分類
【グローバル型】公募スケジュール
3月11日 | 公募開始 |
3月24日 3月26日 | 公募説明会(東京) 公募説明会(京都) |
4月24日(13時) | 登録フォーム登録期限 |
5月8日(13時) | 提案書提出期限 |
5月中旬~ | 専門委員会による書面審査・合議審査 |
8月23日 8月24日 | 伯楽会議による面接審査 |
9月 | 運営委員会による審議・採用内定者決定 |
【グローバル型】公募内定について
京都大学では、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を立ち上げ、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授、助教)として採用し、自由な研究環境を与え研究に専念させることにより、次世代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みを進めてきました。2014年については、3月11日(火曜日)に公募開始、5月8日(木曜日)に公募を締切り、その後白眉センター専門委員会による書類選考、伯楽会議による面接等、厳正な審査を行ってきたところです。このたび、9月19日(金曜日)に開催した白眉センター運営委員会(第15回)において審議した結果、白眉センターに採用する者18名を内定しました。(本来は20名でしたが内2名辞退となります)
内定者一覧
氏名 | 研究課題 | 採用職種 | 現所属・職 |
---|---|---|---|
飯間 麻美 | 診断能の飛躍的向上を目指した新たな拡散MRI乳腺腫瘍診断法の確立 | 助教 | 京都大学大学院医学研究科・日本学術振興会特別研究員(PD) |
石本 健太 | 精子遊泳ダイナミクスの流体数理 | 助教 | 京都大学数理解析研究所・日本学術振興会特別研究員 (DC1) |
上峯 篤史 | 新しい石器観察・遺跡調査・年代決定法に基づく前期旧石器時代史 | 助教 | 京都大学大学院文学研究科・日本学術振興会特別研究員(PD) |
榎戸 輝揚 | 宇宙X線の超精密観測で挑む中性子星の極限物理 | 准教授 | 理化学研究所仁科センター・日本学術振興会特別研究員 (SPD) |
大槻 元 | クローン細胞に着目した学習思考原理の解明と脳機能不全への応用 | 准教授 | 九州大学大学院医学研究院・特任助教 |
荻原 裕敏 | 中央アジア地域における弥勒信仰の受容とその展開 | 准教授 | 中国人民大学国学院西域歴史語言研究所・講師 |
加賀谷 勝史 | シャコの超高速運動のための脳・身体機構とその進化 | 助教 | Duke大学・日本学術振興会海外特別研究員 |
金 玟秀 | 蛋白質分解システムによる生体制御機構の解明 | 准教授 | 東京大学医科学研究所・特任准教授 |
末次 健司 | 従属栄養植物が宿主や送粉者、種子散布者と織り成す多様な相互作用 | 助教 | 京都大学大学院人間・環境学研究科・日本学術振興会特別研究員 |
瀧川 晶 | 星周ダストの形成と進化:晩期型巨星から初期太陽系へ | 助教 | 京都大学大学院理学研究科・日本学術振興会特別研究員(SPD) |
鳥澤 勇介 | 骨髄機能の再現に向けた生体模倣デバイスの開発 | 准教授 | Harvard University, Wyss Institute for Biologically Inspired Engineering・Research Associate |
林 眞理 | ヒト体細胞の初期がん化における染色体不安定化プロセスの解明 | 助教 | The Salk Institute for Biological Studies・Research Associate |
原田 浩 | 生体内低酸素環境の積極活用による生命機能維持とその破綻 | 准教授 | 京都大学医学部附属病院・特定准教授 |
丸山 善宏 | 意味と双対性:数学・物理・言語の圏論的基礎と統一的世界像 | 助教 | University of Oxford・DPhil Student |
村上 祐二 | マルセル・プルーストにおけるユダヤ性・反ユダヤ主義の研究 | 助教 | コレージュ・ド・フランス・客員准教授 |
山名 俊介 | 保型表現のL函数の特殊値と周期 | 助教 | 九州大学大学院数理学研究院数理科学部門・助教 |
山吉 麻子 | RNAエピジェネティクスを支配する新規遺伝子制御法の開発 | 准教授 | 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科・助教 |
Werner Marcus Christian | A new geometrodynamical approach to gravity and its applications to cosmology and gravitational lensing | 助教 | University of Tokyo・Project Researcher |
応募・内定状況
応募者数 | 内定者数 | 倍率 |
---|---|---|
585名 | 20名 | 29.3倍 |
応募者数 | 比率 | 内定者数 | 比率 | |
---|---|---|---|---|
男性・女性比率 | 463名:122名 | 79.1%:20.9% | 16名:4名 | 80.0%:20.0% |
文系・理系比率 | 191名:394名 | 32.6%:67.4% | 6名:14名 | 30.0%:70.0% |
学内・学外比率 | 144名:441名 | 24.6%:75.4% | 6名:14名 | 30.0%:70.0% |
国内・国外比率 | 418名:167名 | 71.4%:28.6% | 13名:7名 | 65.0%:35.0% |
准教授・助教比率 | 171名:414名 | 29.2%:70.8% | 9名:11名 | 45.0%:55.0% |
平均年齢(准教授) (助教) | - | - | 37.8歳 | - |
- | - | 30.9歳 | - |
※主に本人の提案書記載の内容から転載