【グローバル型】公募要領
※第5期(2013年)の公募は終了しました。
京都大学では、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を立ち上げ、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授または助教)として採用し、自由な研究環境を与え研究に専念させることにより、次世代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みを進めています。このたび2013年の募集を開始しますのでお知らせします。
1.目的
大学における学術研究活動は、研究者の自由な発想、知的好奇心・探求心を源泉として推進される知的創造活動であり、それらを支える最も重要な基盤は、多様な分野にわたる、創造性に富み、チャレンジングで独創的な人材です。
グローバル化が進展する昨今、学問の新たな潮流を拓くことのできる広い視野と柔軟な発想を持つ創造性豊かな人材を育成することは京都大学にとっても重要な課題であることは言うまでもありません。この課題への取り組みとして、本学では、各部局の様々な取り組みに加えて、京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を2009年より実施しています。この事業は、全学的な支援のもと、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授または助教)として採用し、自由な研究環境を与えることにより、次世代を担う先見的な研究者を育成することを目的としています。
2.対象とする分野
人文学、社会科学、自然科学の全ての分野を対象とします。なお、これらには、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」を含みます。
【参考】 分科細目表
3.応募資格
博士の学位を有する者(博士の学位を取得した者と同等以上の学術研究能力を有する者を含む。)とします。
応募者の国籍は問いません。
4.採用予定
年俸制特定教員(准教授または助教)として、20名を上限として採用します。
採用予定時期については、原則として、2014年4月1日とします。ただし、個別事情を勘案して、これ以外の時期とすることもできます。
5.待遇
本学特定有期雇用教職員就業規則に定める年俸制特定教員(准教授または助教)(任期付き常勤教員)として採用し、給与を支給します。採用期間は原則5年間としますが、5事業年度を超えることはできません。なお、本プロジェクトの採用者については、次世代をリードする優秀な研究者として本学が認めたことを証するものとして、「京都大学白眉研究者」の称号を与えます。
6.所属
京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を実施するために設置されている京都大学白眉センターに所属することとなります。
7.研究費及び研究場所
研究費として、研究内容に応じて、年間100万円~400万円程度を措置します。
採用後に自身の研究を実施するための京都大学内の研究場所等(受入先)については、事前に内諾を得るなど、自ら準備することが望まれます。
8.研究成果
本プロジェクト採用者は、毎年度、研究活動の報告を行うものとしますが、中間評価等は行いません。
また、採用期間終了時には、研究成果の発表を行うものとします。
9.選考方法
- 第一次審査:
京都大学白眉センター専門委員会において研究実績・計画を対象に書類選考を行います。 - 第二次審査:
京都大学白眉センター伯楽会議において面接を行い、研究面のみならず次世代のリーダーとしての資質等を総合的に判断して採用候補者の選考を行います。なお、面接の一環として、総長及び学内関係者との面接を実施します。 - 第三次審査:
京都大学白眉センター運営委員会において伯楽会議における面接結果等を踏まえ審議を行い、採用内定者を決定します。
10.選考結果等
選考結果については、全応募者にメールにて通知します。
なお、選考過程及び採否の理由については一切お答えいたしかねます。
11.応募方法
Web上の登録フォームにて応募者情報を登録のうえ、京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」提案書を、登録完了メール記載のURLにアップロードしてください。
「登録フォームへの登録」及び「提案書のアップロード」をもって応募受付完了となります。どちらか一方のみの場合は、審査対象となりませんのでご留意ください。
2013年5月1日(水) 13:00(日本時間)応募を締め切りました。
12.提出書類
提案書
【参考】 提案書作成記入要領
2013年4月12日訂正しました。 P.1「受付番号」 正:「4桁」 誤:「6桁」
13.応募締切
下記日時までにWeb上の登録フォームにて応募者情報を登録のうえ、京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」提案書を、登録完了メール記載のURLにアップロードしてください。
登録フォーム登録期限
2013年5月1日(水) 13:00(日本時間)
提案書アップロード期限
2013年5月8日(水) 13:00(日本時間)
14.公募説明会
以下の日程で公募説明会を開催いたします。会場の都合上、事前に出席者数を把握したいので、出席される方は可能な限り説明会前日までに、メールにて氏名、所属・職、連絡先(TEL)及び参加を希望される会場を登録いただきますようお願いします。
ただし、事前連絡が無い場合にも、参加いただくことは可能です。
登録先アドレス:hakubi*mail.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください。)
【京都説明会】
- 日時:2013年3月11日(月) 18:00~
- 場所:京都大学芝蘭会館稲盛ホール
http://www.med.kyoto-u.ac.jp/siran/
※同日、同会場にて14:30から「第3回白眉年次報告会」を開催します。
【東京説明会】
- 日時:2013年3月19日(火) 18:00~
- 場所:京都大学東京オフィス会議室(2)、(3)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/tokyo-office/about/access.htm
15.問い合わせ先
以下の連絡先にメールまたはFAXにて問い合わせください。電話による問い合わせにはお答えしかねます。
京都大学白眉センター
E-mail:hakubi*mail.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください。)
FAX:075-753-5310
16.備考
- 提出書類の個人情報は、本プロジェクトにおける選考の目的のために使用し、応募者の承諾無く本目的以外には使用しません。
- 本プロジェクトへの応募に要する経費については、原則として申請者の自己負担とします。
- 京都大学は男女共同参画を推進しています。多数の女性研究者の積極的な応募を期待します。
- 本公募に係る詳細については、Q&Aを参照してください。
【昨年度(第4期(2012年)公募)の応募・内定状況】
応募者数 | 内定者数 | 倍率 |
---|---|---|
655名 | 20名 | 32.8倍 |
応募者数 | 比率 | 内定者数 | 比率 | |
---|---|---|---|---|
男性・女性比率 | 511名:144名 | 78.0%:22.0% | 17名:3名 | 85.0%:15.0% |
文系・理系比率 | 300名:355名 | 45.8%:54.2% | 10名:10名 | 50.0%:50.0% |
学内・学外比率 | 144名:511名 | 22.0%:78.0% | 9名:11名 | 45.0%:55.0% |
国内・国外比率 | 427名:228名 | 65.2%:34.8% | 15名:5名 | 75.0%:25.0% |
准教授・助教比率 | 248名:407名 | 37.9%:62.1% | 8名:12名 | 40.0%:60.0% |
平均年齢(准教授) | - | - | 36.3歳 | - |
平均年齢(助教) | - | - | 31.6歳 | - |
※主に本人の提案書記載の内容から分類
【グローバル型】公募スケジュール
3月4日 | 公募開始 |
3月11日 3月19日 |
公募説明会(京都) 公募説明会(東京) |
5月1日(13時) | 登録フォーム入力期限 |
5月8日(13時) | 提案書提出期限 |
5月20日~ | 専門委員会による書面審査・合議審査 |
8月下旬 | 伯楽会議による面接審査 |
9月 | 運営委員会による審議・採用内定者決定 |
【グローバル型】公募内定について
京都大学では、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を立ち上げ、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授、助教)として採用し、自由な研究環境を与え研究に専念させることにより、次世代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みを進めてきました。2013年については、3月4日(月曜日)に公募開始、5月8日(水曜日)に公募を締切り、その後白眉センター専門委員会による書類選考、伯楽会議による面接等、厳正な審査を行ってきたところです。このたび、9月27日(金曜日)に開催した白眉センター運営委員会(第13回)において審議した結果、白眉センターに採用する者18名を内定しました。(本来は20名でしたが内2名辞退となります)
内定者一覧
氏名 | 研究課題名 | 採用職種 | 現所属・職 |
---|---|---|---|
Kashani Sarah | Zainichi Korean Entrepreneurs and Ethnic Economies in Japan | 助教 | Harvard University・PhD candidate, Department of Anthropology |
Gruber Stefan | Cultural diversity, heritage protection, and sustainable development in Asia | 准教授 | The University of Sydney, Faculty of Law・Lecturer |
Coates Jennifer | Re-writing History: Women and War Memory in Japanese Film 1945-1970 | 助教 | School of Oriental and African Studies, University of London・PhD Student |
越川 滋行 | 多細胞生物の模様形成機構を構成的に理解する | 助教 | Howard Hughes Medical Institute・Research Specialist |
鈴木 咲衣 | 絡み目と3次元多様体の量子不変量の研究 | 助教 | 九州大学数理学研究院・日本学術振興会特別研究員(PD) |
鈴木 多聞 | 第二次世界大戦の終結と戦後体制の形成 | 准教授 | 秀明大学学校教師学部・准教授 |
武内 康則 | 契丹学の構築:契丹の言語・歴史・文化の新しい研究パラダイム | 助教 | 大谷大学真宗総合研究所・日本学術振興会特別研究員(PD) |
DE ZOYSA MENAKA | 電子・光子の状態制御に基づく高効率熱輻射光源を用いた熱光発電 | 助教 | 京都大学大学院工学研究科・特定研究員 |
時長 宏樹 | 地球温暖化と自然変動の相乗効果による急激な気候変化の解明 | 准教授 | International Pacific Research Center, University of Hawaii・Assistant Researcher |
中嶋 浩平 | Physical Reservoir Computing: Pursuing the Nature of Information Processing | 助教 | Department of Mechanical and Process Engineering, ETH Zurich・JSPS Postdoctoral Fellow for Research Abroad |
樋口 敏広 | 「地球環境問題」の誕生-放射性降下物問題とリスクをめぐる国際政治 | 助教 | University of Wisconsin at Madison・Associate Lecturer |
Van Steenpaal Niels | 近世・近代日本の伝記叢書にみる「人間」の創造 | 助教 | 東京大学大学院法学政治学研究科・日本学術振興会外国人特別研究員 |
Poudyal Hemant | Sodium/glucose co-transporter-1 (SGLT1) and glucagon like peptide-1 (GLP-1) mediated nutrient sensing in metabolic disorders. | 助教 | University of Southern Queensland・Post doctoral research fellow |
前野 浩太郎 | アフリカにおけるサバクトビバッタの相変異の解明と防除技術の開発 | 助教 | モーリタニア国立サバクトビバッタ研究所・日本-CGIAR特別研究員 |
Mak Bill | Transmission of Indian astral science in East Asia and Southeast Asia | 准教授 | Kyoto University・Foreigner research associate 外国人共同研究者 |
村上 慧 | 硫黄元素の特性を生かした新規有機分子構築法の創生とその展開 | 助教 | 名古屋大学大学院工学研究科・日本学術振興会特別研究員(PD) |
山口(和田) 郁子 | 近世インド海港都市の発展に伴う広域社会の変容に関する史的研究 | 助教 | 京都大学文学部・非常勤講師 |
山道 真人 | 生態と進化のフィードバック:理論と実証によるアプローチ | 助教 | Department of Ecology and Evolutionary Biology, Cornell University・日本学術振興会海外特別研究員 |
応募・内定状況
応募者数 | 内定者数 | 倍率 |
---|---|---|
644名 | 20名 | 32.2倍 |
応募者数 | 比率 | 内定者数 | 比率 | |
---|---|---|---|---|
男性・女性比率 | 499名:145名 | 77.5%:22.5% | 15名:5名 | 75.0%:25.0% |
文系・理系比率 | 289名:355名 | 44.9%:55.1% | 9名:11名 | 45.0%:55.0% |
学内・学外比率 | 147名:497名 | 22.8%:77.2% | 5名:15名 | 25.0%:75.0% |
国内・国外比率 | 435名:209名 | 67.6%:32.5% | 9名:11名 | 45.0%:55.0% |
准教授・助教比率 | 220名:424名 | 34.2%:65.8% | 5名:15名 | 25.0%:75.0% |
平均年齢(准教授) (助教) | - | - | 37.0歳 | - |
- | - | 31.3歳 | - |
※主に本人の提案書記載の内容から転載