第3期(2011年)

【グローバル型】公募要領

※第3期(2011年)の公募は終了しました。

京都大学では、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を立ち上げ、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授、助教)として採用し、自由な研究環境を与え研究に専念させることにより、次世代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みを進めていますが、このたび2011年の募集を開始しますのでお知らせします。

1.目的

大学における学術研究活動は、研究者の自由な発想、知的好奇心・探求心を源泉として推進される知的創造活動であり、それらを支える最も重要な基盤は、多様な分野にわたる、創造性に富み、チャレンジングで独創的な人材です。

グローバル化が進展する昨今、学問の新たな潮流を拓くことのできる広い視野と柔軟な発想を持つ創造性豊かな人材を育成することは京都大学にとっても重要な課題であることは言うまでもありません。この課題への取り組みとして、本学では、各部局の様々な取り組みに加えて、京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を2009年より実施しています。この事業は、全学的な支援のもと、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授、助教)として採用し、自由な研究環境を与えることにより、次世代を担う先見的な研究者を育成することを目的としています。

2.対象とする分野

人文学、社会科学、自然科学の全ての分野を対象とします。なお、これらには、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」を含みます。
【参考】 分科細目表

3.応募資格

博士の学位を有する者(博士の学位を取得した者と同等以上の学術研究能力を有する者を含む。)とします。
応募者の国籍は問いません。

4.採用予定

年俸制特定教員(准教授または助教)として、20名を上限として採用します。
採用予定時期については、原則として、2012年4月1日とします。ただし、個別事情を勘案して、これ以外の時期とすることもできることとします。

5.待遇

本学特定有期雇用教職員就業規則に定める年俸制特定教員(准教授、助教)として採用し、給与を支給します。
採用期間は原則5年間としますが、5事業年度を超えることはできません。なお、本プロジェクトの採用者については、次世代をリードする優秀な研究者として本学が認めたことを証するものとして、「京都大学白眉研究者」の称号を与えます。

6.所属

京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を実施するために設置されている京都大学次世代研究者育成センターに所属することとなります。

7.研究費及び研究場所

研究費として、研究内容に応じて、年間100万円~400万円程度を措置します。
採用後に自身の研究を実施するための京都大学内の研究場所等(受入先)については、事前に内諾を得るなど、自ら準備することが望まれます。

8.研究成果

本プロジェクト採用者は、毎年度、研究活動の報告を行うものとしますが、中間評価等は行いません。
また、採用期間終了時には、研究成果の発表を行うものとします。

9.選考方法

  • 第一次審査
    京都大学次世代研究者育成センター専門委員会において研究面を主として書類選考を行います。
  • 第二次審査
    京都大学次世代研究者育成センター伯楽会議において面接(日本語または英語)を行い、研究面のみならず次世代のリーダーとしての資質等を総合的に判断して採用候補者の選考を行います。なお、面接の一環として、総長及び学内関係者との面接(日本語または英語)を実施することもあります。
  • 第三次審査
    京都大学次世代研究者育成センター運営委員会において伯楽会議における面接結果等を踏まえ審議を行い、採用内定者を決定します。

10.選考結果等

選考結果については、応募者にメールにて通知いたします。
なお、選考過程及び採否の理由については一切お答えいたしかねます。

11.応募方法

Web上の登録フォームにて応募者情報を登録の上、京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」提案書をメールにて送信してください。登録フォームへの登録及び提案書の送信をもって応募受付完了となります。どちらか一方のみの場合は、審査対象となりませんのでご留意下さい。

応募を締め切りました。

12.提出書類

提案書
【参考】提案書作成記入要領

13.応募締切

下記日時までにWeb上の登録フォームにて応募者情報を登録の上、京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」提案書をメールにて送信してください。

2011年5月26日(木) 13:00(日本時間)

14.提案書送信先

提案書を以下のメールアドレスへPDFファイルにて送信してください。

京都大学次世代研究者育成センター
E-mail:hakubi*mail.adm.kyoto-u.ac.jp
(*を@に変えてください。)

※メールの件名を「【○○○○】白眉プロジェクト提出書類」として下さい。(○○○○には、応募者の氏名を記載します。)
※応募締切後1週間を目途に受信確認のメールをさせていただきます。

15.公募説明会

以下の日程で公募説明会を開催いたします。会場の都合上、事前に出席者数を把握したいので、出席される方は可能な限り説明会前日までに、メールにて氏名、所属・職、連絡先(TEL)及び参加を希望される会場を登録いただきますようお願いいたします。

登録先アドレス:hakubi*mail.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください。)

【京都説明会】

【東京説明会】

16.問い合わせ先

以下の連絡先にメールまたはFAXにて問い合わせください。電話による問い合わせにはお答えしかねます。

京都大学次世代研究者育成センター
E-mail:hakubi*mail.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください。)
FAX:075-753-5310

17.備考

  • 提出書類の個人情報は、本プロジェクトにおける選考の目的のために使用し、本目的以外には使用しません。
  • 本プロジェクトへの応募に要する経費(申請書類作成に係る経費、面接に係る旅費等)については、申請者の自己負担とします。
  • 本公募に係る詳細については、下記の質疑応答集(Q&A)を参照してください。
    【参考】 質疑応答集(Q&A)
  • 京都大学は男女共同参画を推進しています。多数の女性研究者の積極的な応募を期待します。

【応募・内定状況】(第2期(2010年)公募)

応募者数内定者数倍率
517名19名27.2倍
応募者数比率採用者数比率
男性・女性比率421名: 96名81.4%:18.6%17名: 2名89.5%:10.5%
文系・理系比率141名:376名27.3%:72.7% 6名:13名31.6%:68.4%
学内・学外比率183名:334名35.4%:64.6%10名: 9名52.6%:47.4%
国内・国外比率411名:106名79.5%:20.5%16名: 3名84.2%:15.8%
准教授・助教比率167名:350名32.3%:67.7% 7名:12名36.8%:63.2%
平均年齢(准教授)33.0歳
平均年齢(助教)29.7歳

※主に本人の提案書記載の内容から分類

【グローバル型】公募スケジュール

3月25日公募開始
4月15日
4月19日
公募説明会(京都)
公募説明会(東京)
5月26日(13時)公募締め切り
5月26日~専門委員会による書面審査・合議審査
8月下旬伯楽会議による面接審査
10月運営委員会による審議・採用者決定

【グローバル型】公募内定について

京都大学では、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を立ち上げ、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授、助教)として採用し、自由な研究環境を与え研究に専念させることにより、次世代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みを進めてきました。2011年については、3月25日(金曜日)に公募開始、5月26日(木曜日)に公募を締切り、その後次世代研究者育成センター専門委員会による書類選考、伯楽会議による面接等、厳正な審査を行ってきたところです。このたび、9月21日(水曜日)に開催した次世代研究者育成センター運営委員会(第8回)において審議した結果、次世代研究者育成センターに採用する者20名(※)を内定しました。 ※2011年10月28日に開催された次世代研究者育成センター運営委員会(第9回)において、1名の採用内定取り消しを行ったため、採用内定者は19名となった。

内定者一覧

氏名研究課題名採用職種文/理現所属・職
江間 有沙情報セキュリティとプライバシーの「曖昧性の効用」の実証的研究助教東京大学総合文化研究科博士課程3年・日本学術振興会特別研究員(DC1)
大河内 豊超対称性をもつ場の理論に関する研究准教授東京大学数物連携宇宙研究機構・特任研究員
北村 恭子新奇集光特性を有するビームを用いた次世代光デバイスの創生助教京都大学大学院工学研究科・特定研究員(産官学連携)
小石 かつら近代的演奏会の成立と変遷の総合的実証研究助教京都大学人文科学研究所・日本学術振興会特別研究員(RPD)
小松 光森林整備によってダムの渇水・洪水緩和の機能は代替できるのか?准教授九州大学大学院農学研究院・助教
後藤 励医療技術評価に関わる個人・社会の選好や知識准教授甲南大学経済学部・准教授
坂本 龍太ブータン王国における地域在住高齢者ヘルスケア・システムの創出助教総合地球環境学研究所・プロジェクト研究員
Silvia CroydonClosing the Regional Human Rights Gap: The Future of the Asia Pacific Forum in East Asia助教東京大学大学院法学政治学研究科・日本学術振興会外国人特別研究員
Jesper JanssonAlgorithmic Graph Theory with Applications to Bioinformatics准教授お茶の水女子大学お茶大アカデミック・プロダクション・特任助教
Jeremy RappleyeDevelopment Aid and Education at the End of an Era: Japan, the West, and the Potential for Paradigm Shift准教授東京大学大学院教育学研究科・日本学術振興会特別研究員(PD)
末永 幸平ハイブリッドシステムのための超準解析を用いた静的検証手法助教京都大学大学院情報学研究科・日本学術振興会特別研究員 (PD)
Cedric TasselSynthesis, Properties and Characterization of Ordered/Disordered Mixed Anion Perovskites助教京都大学大学院工学研究科物質エネルギー化学専攻・博士研究員
楯谷 智子蝸牛発生の制御機構解明と聴覚再生医療への応用助教京都大学ウイルス研究所・日本学術振興会特別研究員(RPD)
中西 竜也多言語原典史料による近代中国イスラームの思想史的研究助教京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・日本学術振興会特別研究員(PD)
西山 雅祥タンパク質分子機械力学応答のin vivo イメージング准教授京都大学大学院理学研究科・助教
Panche NaumovNew materials and chemical systems for alternative energy conversion准教授大阪大学大学院基礎工学研究科・特任講師
Pierre-Yves DonzeEconomic History of the Japanese Health System / 現代日本における医療システムの経済史准教授大阪大学大学院経済学研究科・日本学術振興会外国人特別研究員
前多 裕介分子の構造、情報、輸送の動的結合の解明による生命の起源の研究助教ロックフェラー大学物理学・生物学研究センター・博士研究員
三枝 洋一リジッド幾何を用いたp進代数群の表現論の幾何的研究准教授九州大学大学院数理学研究院・助教

応募・内定状況

応募者数内定者数倍率
416名19名21.9倍
応募者数比率採用者数比率
男性・女性比率335名:81名80.5%:19.5%14名:5名73.7%:26.3%
文系・理系比率143名:273名34.4%:65.6%7名:12名36.8%:63.2%
学内・学外比率131名:285名31.5%:68.5%7名:12名36.8%:63.2%
国内・国外比率342名:74名82.2%:17.8%18名:1名94.7%:5.3%
准教授・助教比率161名:255名38.7%:61.3%9名:10名47.4%:52.6%
平均年齢(准教授)(助教)35.6歳
31.7歳

※主に本人の提案書記載の内容から転載