第2期(2010年)

【グローバル型】
公募要領

※第2期(2010年)の公募は終了しました。

京都大学では、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を立ち上げ、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授、助教)として採用し、自由な研究環境を与え研究に専念させることにより、次世代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みを進めていますが、このたび2010年の募集を開始しますのでお知らせします。

1.目的

大学における学術研究活動は、研究者の自由な発想、知的好奇心・探求心を源泉として推進される知的創造活動であり、それらを支える最も重要な基盤は、多様な分野にわたる、創造性に富み、チャレンジングで独創的な人材です。グローバル化が進展する昨今、学問の新たな潮流を拓くことのできる広い視野と柔軟な発想を持つ創造性豊かな人材を育成することは京都大学にとっても重要な課題であることは言うまでもありません。この課題への取り組みとして、本学では、各部局の様々な取り組みに加えて、京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を2009年より実施しています。この事業は、全学的な支援のもと、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授、助教)として採用し、自由な研究環境を与えることにより、次世代を担う先見的な研究者を育成することを目的としています。

2.対象とする分野

人文学、社会科学、自然科学の全ての分野を対象とします。なお、これらには、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」を含みます。

3.応募資格

博士の学位を有する者(博士の学位を取得した者と同等以上の学術研究能力を有する者を含む)とします。

4.公募方法

公募は、国際公募とします。

5.採用予定

年俸制特定教員(准教授、助教)として、20名を上限として採用します。
採用にあたり、公正な評価に基づき、同等の能力を有すると判断される場合には、女性研究者や外国人研究者の採用を促進することとします。
採用予定時期については、原則として、2011年4月1日とします。ただし、個別事情を勘案して、これ以外の時期とすることもできることとします。

6.待遇

本学特定有期雇用教職員就業規則に定める年俸制特定教員(准教授、助教)として採用し、給与を支給します。 採用期間は原則5年間としますが、5事業年度を超えることはできません。 なお、本プロジェクトの採用者については、次世代をリードする優秀な研究者として本学が認めたことを証するものとして、「京都大学白眉研究者」の称号を与えます。

7.所属

京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を実施するために設置されている京都大学次世代研究者育成センターに所属することとなります。

8.研究費および研究場所

研究費として、研究内容に応じて、年間100万円~400万円程度を措置します。 採用後に、提案された研究計画を実施するための京都大学内の研究場所等(受入先)については、事前に内諾を得るなど、自ら準備できることが望まれます。

9.研究成果

本プロジェクト採用者は、毎年度、研究活動の報告を行うものとしますが、中間評価等は行いません。また、採用期間終了時には、研究成果の発表を行うものとします。

10.選考方法

第一次審査として、京都大学次世代研究者育成センターに置かれる選考委員会「伯楽会議」の下に設置する専門委員会において研究面を主として書類選考を行います。 続いて、第二次審査として、京都大学次世代研究者育成センター伯楽会議において面接(日本語または英語)を行い、 研究面のみならず次世代のリーダーとしての資質等を総合的に判断して採用候補者の選考を行います。 伯楽会議で選考された採用候補者については、センターにおける管理運営に関する事項を審議する京都大学次世代研究者育成センター運営委員会に諮り、採用内定者を決定します。 なお、選考の過程において、必要に応じて総長および学内関係者との面接を実施することもあります。

11.選考結果等

専門委員会での書類選考の結果については、面接対象者にのみ通知いたします。

12.提出書類

13.提出期限

2010年6月24日(木曜日) 12時00分(日本時間)【必着】

14.提出先

以下のアドレスへメールにて提出してください。

京都大学研究推進部研究推進課研究推進支援グループ(企画担当)
E-mail: hakubi*mail.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

※メールの件名を「【送付】白眉プロジェクト提出書類」とし、「京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」提案書」および「研究業績目録」についてはPDF形式のファイルで、「応募者データ登録票」についてはエクセル形式のファイルにて提出してください。
※受領後1週間を目途に受信確認のメールをさせていただきます。

15.問い合わせ先

以下のアドレスへメールまたはFAXにて問い合わせください。電話による問い合わせにはお答えしかねます。

京都大学研究推進部研究推進課研究推進支援グループ(企画担当)
E-mail: hakubi*mail.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
FAX: 075-753-2042

16.備考

提出書類の個人情報は、本プロジェクトにおける選考の目的のために使用し、本目的以外には使用しません。
本プロジェクトへの応募に要する経費(申請書類作成に係る経費、面接に係る旅費等)については、申請者の自己負担とします。
京都大学は男女共同参画を推進しています。
多数の女性研究者の積極的な応募を期待します。

【参考】応募・採択状況(2009年募集分)

応募者数内定者数倍率
588名18名32.7倍
応募者数比率採用者数比率
男性・女性比率458名:130名77.9%:22.1%14名:4名77.8%:22.2%
文系・理系比率196名:392名33.3%:66.7%6名:12名33.3%:66.7%
学内・学外比率226名:362名38.4%:61.6%8名:10名44.4%:55.6%
国内・国外比率476名:112名81.0%:19.0%15名:3名83.3%:16.7%
准教授・助教比率180名:408名30.6%:69.4%7名:11名38.9%:61.1%
平均年齢(准教授)(助教)36.9歳
30.2歳

※主に本人の提案書記載の内容から分類

【参考】今後の予定

  • 4月23日(金曜日):公募開始
  • 6月24日(木曜日):公募締め切り
  • 7月:専門委員会
  • 8月~9月:伯楽会議、運営委員会
  • 9月末~10月初:内定者発表

【グローバル型】
公募スケジュール

4月23日公募開始
5月17日~6月4日公募説明会
6月24日(午後12時)公募締め切り
6月24日~7月26日専門委員会による書面審査・合議審査
8月28日・29日伯楽会議による面接審査
9月24日運営委員会による審議・採用者決定
10月22日採用者発表

【グローバル型】
公募説明会

次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」(2010年募集分)公募説明会を以下の日程により開催します。参加を希望される方は、各開催日の3日前までに

  1. 氏名
  2. 所属・職
  3. 連絡先(TEL)
  4. 参加を希望される会場

について、以下のメールアドレス宛に登録願います。

京都大学研究推進部研究推進課研究推進支援グループ(企画担当)
E-mail: hakubi*mail.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)

ポスター

京都説明会

仙台説明会

東京説明会

名古屋説明会

福岡説明会

  • 日時: 6月4日(金曜日) 18時00分~
  • 場所: TKP博多シティセンター 九重
    福岡市博多区博多駅前3-4-8 サットンプレイスホテル博多内5階
    http://www.tkphakata-bc.net/access/

【グローバル型】
応募状況

応募総数

517件

内訳

  • 日本人:391名、外国人:126名   (外国人比率:24.4%)
  • 国内応募:411名、国外応募:106名   (国外応募率:20.5%)
  • 学内者:183名、学外者:334名   (学外者比率:64.6%)
  • 男性:421名、女性:96名   (女性比率:18.6%)
  • 平均年齢:34.2歳

※ 速報値であり、精査により変更の可能性があります。応募者の提案書の内容により分類しています。

【参考:昨年度の状況】

応募総数:588件

(内訳)

  • 日本人:468名、外国人:120名   (外国人比率:20.4%)
  • 国内応募:476名、国外応募:112名   (国外応募率:19.0%)
  • 学内者:226名、学外者:362名   (学外者比率:61.6%)
  • 男性:458名、女性:130名   (女性比率:22.1%)

【グローバル型】
面接対象者連絡

伯楽会議での面接対象者への連絡について

白眉プロジェクトの第2期(2010年)の公募について、第1次選考である書類選考が終了しました。この書類選考の結果については、面接対象者のみに以下の日時にE-mailにて通知を行っております。

連絡日: 2010年7月29日(木曜日)

【グローバル型】
公募内定について

京都大学では、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を立ち上げ、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授、助教)として採用し、自由な研究環境を与え研究に専念させることにより、次世代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みを進めてきました。2010年については、4月23日(金曜日)に公募開始、6月24日(木曜日)に公募を締切り、その後次世代研究者育成センター専門委員会による書類選考、伯楽会議による面接等、厳正な審査を行ってきたところです。このたび、9月24日(金曜日)に開催した次世代研究者育成センター運営委員会(第6回)において審議した結果、次世代研究者育成センターに採用する者19名を内定しました。

内定者一覧

氏名研究課題名採用職種文/理現所属・職
赤木 剛士木本性作物の異種ゲノム間融合応答機構の解明助教京都大学大学院農学研究科農学専攻・博士課程3年・日本学術振興会特別研究員(DC2)
Asli M. ColpanBusiness Groups around the World:Theoretical Analysis and EmpiricalSynthesis准教授京都大学経営管理大学院みずほ証券寄附講座・准教授
今村 博臣細胞内エネルギー代謝可視化技術を用いた代謝と疾患の研究准教授大阪大学産業科学研究所・科学技術振興機構さきがけ研究者
今吉 格成体脳ニューロン新生の高次脳機能と精神疾患への関与の解明准教授京都大学ウイルス研究所・科学技術振興機構さきがけ研究者
江波 進一独創的な手法による大気環境化学における界面反応の本質的解明准教授カリフォルニア工科大学博士研究員・日本学術振興会海外特別研究員
大串 素雅子核小体の新規機能の解明助教独立行政法人 理化学研究所・基礎科学特別研究員
岸本 展非線形分散型偏微分方程式の初期値問題の適切性と解の挙動助教 京都大学大学院理学研究科・日本学術振興会特別研究員(PD)
熊谷 誠慈インド・中国・チベットに展開した中観派思想の比較研究助教京都大学人文科学研究所・日本学術振興会特別研究員(PD)
小林 努拡張重力理論による加速膨張宇宙の研究助教東京大学大学院理学系研究科附属ビッグバン宇宙国際研究センター・特任研究員
Simon Richard CREAKSport, Culture and Regional Community in Southeast Asia: An Alternative Vision of Region-Making准教授オーストラリア国立大学・研究員
沙川 貴大ゆらぎの大きな情報処理システムにおける非平衡統計力学の構築助教東京大学大学院理学系研究科物理学専攻・博士課程3年
佐藤 拓哉生態系間相互作用と生態系機能:寄生者の生態学的役割の解明助教京都大学フィールド科学教育研究センター・日本学術振興会特別研究員(SPD)
長尾 透巨大ブラックホールの形成と進化の観測的研究准教授愛媛大学大学院理工学研究科・助教
西出 俊ロボットの経験に基づく発達的な感覚運動統合モデルの構築助教京都大学大学院情報学研究科・技術補佐員
西村 周浩文脈の中の言語:古代イタリア諸言語が映し出す宗教的精神活動助教京都大学大学院文学研究科・日本学術振興会特別研究員(PD)
信川 正順特性X線・硬X線・ガンマ線の統合による銀河中心活動性の解明助教京都大学大学院理学研究科・博士後期課程3年
村田 陽平人間の感情と社会空間をめぐる「感情の地理学」の基盤的研究助教名古屋大学大学院環境学研究科・日本学術振興会特別研究員(PD)
森 靖夫戦間期(1919~37年)における日中関係史の実証的研究助教京都大学大学院法学研究科・日本学術振興会特別研究員(PD)
山﨑 正幸タンパク質凝集性疾患におけるポリマーの動的形成と毒性の制御准教授ケンブリッジ大学医学研究所・リサーチアソシエート

応募・内定状況

応募者数内定者数倍率
517名19名27.2倍
応募者数比率採用者数比率
男性・女性比率421名:96名81.4%:18.6%17名:2名89.5%:10.5%
文系・理系比率141名:376名27.3%:72.7%6名:13名31.6%:68.4%
学内・学外比率183名:334名35.4%:64.6%10名:9名52.6%:47.4%
国内・国外比率411名:106名79.5%:20.5%16名:3名84.2%:15.8%
准教授・助教比率167名:350名32.3%:67.7%7名:12名36.8%:63.2%
平均年齢(准教授)(助教)33.0歳
29.7歳

※主に本人の提案書記載の内容から転載

審査委員名簿

京都大学次世代研究者育成センター運営委員会委員名簿
京都大学次世代研究者育成センター伯楽会議委員名簿