第15期(2024年)

【グローバル型】公募要領

京都大学では、次代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みとして、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を展開しています。このたび、将来本学において世界トップレベルの研究者として活躍するとともに、次代の学術を担う人材を育成することを目的として、以下のとおり【グローバル型】の研究者を募集します。

注)2015年募集より、従来の白眉プロジェクトを踏襲した【グローバル型】に加え、文部科学省の卓越研究員事業を活用した【部局連携型】の募集を実施しています。本公募要領は【グローバル型】に関する募集内容について記載しています。【部局連携型】の詳細については、卓越研究員事業において公開されるポストの一覧に詳細を記載する予定です。

第14期公募では、326名からの応募があり、20名(男性︓12名、女性8名)を採用しました。

京都大学は男女共同参画を推進しており、女性研究者の積極的な応募を期待します。
第15期公募では、採用者の半数以上を女性とすることを目指し、本学における男女共同参画推進施策の一環として、「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(男女雇用機会均等法)」第8条の規定に基づき、選考において評価が同等である場合は、女性を優先して採用します。
なお、出産、育児、介護等、何らかの事情により研究を中断した期間がある場合は、応募者の申し出により、研究業績の審査において考慮します。

1.対象とする分野

人文学、社会科学、自然科学の全ての分野を対象とします。なお、これらには、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」を含みます。

2.応募資格

博士の学位を有する者(博士の学位を取得した者と同等以上の学術研究能力を有する者を含む)とします。応募者の国籍は問いません。ただし、過去において白眉プロジェクトで白眉研究者として採用されたことのある者は応募できません。また、京都大学の【部局連携型】との併願はできません。

白眉研究者は白眉センターに所属しますが、研究活動自体は、原則として京都大学内の各部局(この部局を受入部局と言います)において行います。また、受入部局において、学内手続きや研究場所の確保等、採用後の円滑な研究実施のために対応すべき事項について、指導・助言を行う教員を受入教員と言います。受入教員はその役割上、原則として京都大学と雇用関係にある教員でなければなりません。各応募者においては応募時に、ご自身が希望する受入教員に連絡をとり、内諾を得ることが望まれます。遅くとも面接審査までに受入教員の内諾を得ることが必要です。

3.募集人員(予定)

特定助教:15名程度
特定准教授又は特定講師:5名程度 

4.待遇等

  • 「京都大学特定有期雇用教職員就業規則」(以下、就業規則)に定める年俸制特定教員(特定助教、特定講師又は特定准教授)として採用し、本学支給基準に基づき給与を支給します。
  • 諸手当(通勤手当、住居手当、扶養手当、期末・勤勉手当(ボーナス)等)は支給されません。
  • 退職金は支給されません。
  • 所属は、京都大学白眉センターです。
  • 採用期間は原則5年間のため、今回の公募による採用者の任期は、2025年4月1日から2030年3月31日までです。個別事情を勘案し、採用日をこれ以降の時期とすることもできますが、任期の終わりは2030年3月31日から変更できません。(例えば、2025年10月1日に着任しても、任期は2030年3月31日までです。)
  • 任期の更新はありません。ただし、採用後に育児休業や介護休業を取得し、それに伴って任期の延長を希望する場合は、受入部局・受入教員とも協議の上で、休業した期間に応じた任期の延長を認めることが可能です。
  • 文部科学省共済組合、厚生年金、雇用保険及び労災保険への加入となります。
  • 研究費として、研究内容に応じて年間100万円~400万円程度を措置します。
  • 本プロジェクト採用者については、次代をリードする優秀な研究者として本学が認めたことを証するものとして、採用日より「京都大学白眉研究者」の称号を付与します。
  • 本プロジェクト採用者は、毎年度末に京都大学白眉センターから研究活動報告書の提出を求められます。また、雇用期間終了時には、研究成果の発表を行うものとします。
  • 本プロジェクト採用者は、本学の規程に定める教員評価を受けますが、白眉センターによる中間評価等は行いません。

5.選考方法とスケジュール

  • (第一次審査)
    京都大学白眉センター専門委員会において書面審査を行い、応募者の研究実績と研究計画を評価した上で、本学における次代の学術を担う人材としての資質等を総合的に判断して面接対象者を決定します。(2024年9月中旬予定)
  • (第二次審査)
    京都大学白眉センター伯楽会議において、面接を行い、研究面のみならず次代の学術を担う人材としての資質等を総合的に判断して採用候補者の選考を行います。(2024年12月1日(日)予定)
  • (第三次審査)
    京都大学白眉センター運営委員会において、伯楽会議における面接結果等を踏まえた審議を行い、採用内定者を決定します。(2024 年12 月中旬予定)

注)京都大学は男女共同参画を推進しており、女性研究者の積極的な応募を期待します。本学における男女共同参画推進施策の一環として、「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(男女雇用機会均等法)」第8条の規定に基づき、選考において評価が同等である場合は、女性を優先して採用します。なお、出産、育児又は介護等、何らかの事情により研究を中断した期間がある場合は、応募者の申し出により、研究業績の審査において考慮します。

6.選考結果等

選考結果については、全応募者にメールにて通知します。なお、選考過程及び採否の理由については一切お答えできません。
内定者の発表は、2024年12月下旬を予定しております。

7.応募方法・応募締切

応募方法

応募の前に、「応募者登録・提案書作成要領」を必ずご一読ください。

1. 応募に必要な提案書の様式を下記からダウンロードして、提案書を作成してください。

2. 2024年4月1日(月)13:00(日本時間)より下記のURLから応募者登録サイトにアクセスが可能です。必要な情報を登録してください。

3. 登録したメールアドレスとパスワードで応募者登録画面にログインし、作成済み提案書をアップロードしてください。「提案書のアップロード」をもって応募完了となります。 

応募締め切り

応募締切は、 2024年4月26日(金) 13:00(日本時間) です。

※応募者登録および提案書アップロード等の審査状況は、応募者登録画面にログインして随時確認してください。応募締切から1週間を目途に、応募書類の受諾状況を更新いたします。

8.公募説明会

公募説明会の動画を配信します。上記タブ「公募説明会」より詳細をご確認ください。

9.問い合わせ先

本公募に係る詳細については、FAQを参照してください。その他、不明な点については、以下のアドレスに問い合わせてください。お問い合わせの内容によっては回答に時間を要する場合がありますので、時間的余裕を持って問い合わせてください。応募締切間際のお問い合わせには、応募締切までに回答できないことがあります。ご了承ください。なお、電話による問い合わせにはお答えできません。

京都大学白眉センター
E-mail:recruit*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください。)

10.備考

  • 応募書類は採用審査にのみ使用します。正当な理由なく第三者に開示、譲渡及び貸与することは一切ありません。
  • 応募に要する経費については、申請者の自己負担とします。
  • 男女共同参画を推進しています。多数の女性研究者の積極的な応募を期待します。
  • 京都大学では、すべてのキャンパスにおいて、屋内での喫煙を禁止し、屋外では、喫煙場所に指定された場所を除き、喫煙を禁止するなど、受動喫煙の防止を図っています。

【グローバル型】公募スケジュール

2024年3月15日公募情報公開
3月下旬公募説明動画公開開始
(~2024年4月26日13時(日本時間)まで)
4月1日13時(日本時間)応募者登録および提案書アップロード受付開始
4月26日13時(日本時間)応募者登録および提案書提出締切
6月下旬書類選考開始
12月1日面接審査
12月下旬採用内定者発表
2025年4月1日採用

※スケジュールについては、あくまでも予定であり今後変更の可能性があります。

公募説明会

公募説明会は終了いたしました。
こちらからアーカイブ映像をご覧いただけます。(公開終了)

質疑応答部分については、後日テキストでも回答を掲載する予定です。
テキストはこちらからご覧いただけます。(公開終了)

公募説明会(及び録画映像)のアンケートにご協力をお願いいたします。
アンケートはこちらからご記入をお願いいたします。(公開終了)


以下のとおり、公募説明会を開催いたします。
2024年3月19日 正午までに事前申し込みの上ご参加ください。

日時:
2024年3月22日 13:30~(入室・受付:13:10~)

場所:京都大学 白眉センター
吉田キャンパス・本部構内 学術研究支援棟(建物番号61番)
地下1階 会議室
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_y/

使用言語:日本語

プログラム(予定):約1時間
第15期公募説明、現役の白眉研究者による白眉プロジェクトの紹介、質疑応答

申し込み:
https://forms.gle/R4f9KhjbY3yFaDBU7(事前登録制)

※会場参加及びZoom配信でのハイブリッド形式を予定しております。
事前申し込みが必要です。締切:2024年3月19日 正午
 対面でご参加の場合は直接お越しください。
 Zoomをご希望の方には配信用アドレスをお送りいたします。
※説明会開催後にアーカイブ映像を配信する予定です。

その他、白眉プロジェクトに関する映像は白眉センター公式Youtubeチャンネルよりご覧ください。

https://www.youtube.com/@user-ed7ub6ee2h/videos

 

【グローバル型】公募内定について

京都大学では、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を立ち上げ、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授、講師、助教)として採用し、 次世代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みを進めてきました。第15期公募につきましては、2024年4月から12月にかけて、専門委員会による書類選考、伯楽会議による面接審査等厳正な審査を行ってまいりましたところ、このたび、白眉センター運営委員会による議決をへて、白眉センターに採用する20名を内定しました。

内定者一覧 (2024年12月現在) (五十音順)

氏名研究課題名採用職種
安達 広明NLR受容体を中心とした植物免疫系の基礎的理解特定准教授
壹岐 朔巳共同保育する心:ヒトの子育ての進化的基盤となった認知メカニズムを解明する比較認知科学研究特定助教
浦井 聡〈もうひとつの京都学派哲学史〉の構築とその現代的意義の解明特定助教
ABRAHMS KAVUNENKO SaskiaPlastic Cosmologies: Radical Permeation and the Limits of the (Non) Self特定准教授
大木 舞ヒンドゥー教美術における二大神格の融合-ハリハラ神話・図像の形成と発展から探る初期ヒンドゥー教の諸相特定助教
小原 乃也自然免疫は如何にして、特定の病原体に対して最適化された獲得免疫系を駆動するか?―樹状細胞の多様性から考察する―特定助教
佐藤 有紀ヒト化マウスを用いた幹細胞様T細胞の発生メカニズムと慢性炎症制御機構の解明特定准教授
塩見 晃史セルメカニクスとシングルセルゲノミクスの統合〜細胞老化を中心に〜特定准教授
島田 了輔組合せ論的数論幾何学への挑戦特定助教
下山 花アフリカにおける食事体系の現代史―外来の作物と調理法の影響からの考察特定助教
孫 瑶地域語の商品化と言語意識変化:日本における言語商品の社会言語学的研究特定助教
高木 佐保ネコにおける「イヌ」化現象の解明特定助教
高野 哲至導波路に捕獲したツリウム原子を用いた量子計測の革新特定准教授
Dulina Anna日本中世の社会と国家の再検討―八幡信仰を中心に特定准教授
畑野 悠発生学的ニッチと人為的遺伝子改変を用いたヒトiPS細胞由来膵臓臓器再構築特定助教
服部 佑佳子動物の発生過程を支える環境適応機構の研究特定准教授
堀内 香里近世モンゴル遊牧民社会における家族とジェンダー規範特定助教
松下 祐介Rust から広がる新時代のソフトウェア開発の探究特定助教
山下 真依前主系列星の彩層活動の観測的研究特定助教
米田 浩基宇宙原子核反応を軸として探る、物質の起源、そして宇宙線生成特定助教

※主に本人の提案書記載の内容から転載

応募・内定状況 (2024年12月現在)

応募者数内定者数倍率
256人20人12.8倍
応募者数内定者数
男性・女性・回答しない175名:73名:8名11名:9名:0名
准教授・講師・助教67名:26名:163名7名:0名:13名
平均年齢准教授41.7歳40.7歳
講師40.9歳
助教35.3歳32.1歳