【グローバル型】公募要領
京都大学では、次代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みとして、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を展開しています。このたび、将来本学において世界トップレベルの研究者として活躍するとともに、次代の学術を担う人材を育成することを目的として、以下のとおり【グローバル型】の研究者を募集します。
注)2015年募集より、従来の白眉プロジェクトを踏襲した【グローバル型】に加え、文部科学省の卓越研究員事業を活用した【部局連携型】の募集を実施しています。本公募要領は【グローバル型】に関する募集内容について記載しています。【部局連携型】の詳細については、卓越研究員事業において公開されるポストの一覧に詳細を記載する予定です。
第13期公募では、283名からの応募があり、20名(男性:9名、女性11名)を採用しました。
京都大学は男女共同参画を推進しており、女性研究者の積極的な応募を期待します。
第14期公募では、採用者の半数以上を女性とすることを目指し、本学における男女共同参画推進施策の一環として、「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(男女雇用機会均等法)」第8条の規定に基づき、選考において評価が同等である場合は、女性を優先して採用します。
なお、出産、育児、介護等、何らかの事情により研究を中断した期間がある場合は、応募者の申し出により、研究業績の審査において考慮します。
1.対象とする分野
人文学、社会科学、自然科学の全ての分野を対象とします。なお、これらには、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」を含みます。
2.応募資格
博士の学位を有する者(博士の学位を取得した者と同等以上の学術研究能力を有する者を含む)とします。応募者の国籍は問いません。ただし、過去において白眉プロジェクトで白眉研究者として採用されたことのある者は応募できません。また、京都大学の【部局連携型】との併願はできません。
白眉研究者は白眉センターに所属しますが、実際の研究は、原則として京都大学内の各部局において行います。この部局を受入部局と言います。受入教員とは、 原則として京都大学と雇用関係にある教員で、学内での手続きや研究場所の確保等、採用後の円滑な研究実施のために対応すべき事項について 、メンター的な役割を担う者を指します。採用後の円滑な研究の実施のため、各応募者においては応募時に、ご自身が希望する受入教員に連絡をとり、内諾を得ておくようにしてください。遅くとも面接審査までに受入教員の内諾を得てください。
3.募集人員(予定)
特定助教:15名程度
特定准教授又は特定講師:5名程度
4.待遇等
- 「京都大学特定有期雇用教職員就業規則」(以下、就業規則)に定める年俸制特定教員(特定助教、特定講師又は特定准教授)として採用し、本学支給基準に基づき給与を支給します。
- 諸手当(通勤手当、住居手当、扶養手当、期末・勤勉手当(ボーナス)等)は支給されません。
- 退職金は支給されません。
- 所属は、京都大学白眉センターとします。
- 採用期間は原則5年間であるため、今回の公募による採用者の任期は、2024年4月1日から2029年3月31日までです。個別事情を勘案し、採用日をこれ以降の時期とすることもできますが、任期の終わりは2029年3月31日から変更できません。(例えば、2024年10月1 日に着任した場合でも、任期は2029年3月31日までとなります。)
- 任期の更新はありません。ただし、採用後に育児休業や介護休業を取得し、それに伴って任期の延長を希望する場合は、受入部局・受入教員とも協議の上で、休業した期間に応じた任期の延長を認めることが可能です。
- 文部科学省共済組合、厚生年金、雇用保険及び労災保険への加入となります。
- 研究費として、研究内容に応じて年間100万円~400万円程度を措置します。
- 本プロジェクト採用者については、次代をリードする優秀な研究者として本学が認めたことを証するものとして、採用日より「京都大学白眉研究者」の称号を付与します。
- 本プロジェクト採用者は、毎年度末に京都大学白眉センターから研究活動報告書の提出を求められます。また、本学の規程に定める教員評価を受けますが、白眉センターによる中間評価等は行いません。なお、雇用期間終了時には、研究成果の発表を行うものとします。
5.選考方法とスケジュール
- (第一次審査)
京都大学白眉センター専門委員会において書面審査を行い、応募者の研究実績と研究計画を評価した上で、 本学における次代の学術を担う人材としての資質等を総合的に判断して面接対象者を決定します。(2023 年 9 月中旬予定) - (第二次審査)
京都大学白眉センター伯楽会議において、面接を行い、研究面のみならず次代の学術を担う人材としての資質 等を総合的に判断して採用候補者の選考を行います。(2023 年11 月19 日(日)予定) - (第三次審査)
京都大学白眉センター運営委員会において、伯楽会議における面接結果等を踏まえた審議を行い、採用内定 者を決定します。(2023 年12 月予定)
注)京都大学は男女共同参画を推進しています。女性研究者の積極的な応募を期待します。本学における男女 共同参画推進施策の一環として、「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律 (男女雇用機会均等法)」第8条の規定に基づき、選考において評価が同等である場合は、女性を優先して 採用します。なお、出産、育児又は介護等、何らかの事情により研究を中断した期間がある場合は、応募者の申し出により、研究業績の審査において考慮します。
6.選考結果等
選考結果については、全応募者にメールにて通知します。なお、選考過程及び採否の理由については一切お答えできません。
内定者の発表は、2023年12月を予定しております。
7.応募方法・応募締切
応募方法
応募の前に、「応募者登録・提案書作成要領」を必ずご一読ください。
1. 応募に必要な提案書の様式を下記からダウンロードして、提案書を作成してください。
2. 2023年5月10日(水)13:00(日本時間)より下記のURLから応募者登録サイトにアクセスが可能です。必要な情報を登録してください。
https://recruit.hakubi.kyoto-u.ac.jp
3. 登録したメールアドレスとパスワードで応募者登録画面にログインし、作成済み提案書をアップロードしてください。「提案書のアップロード」をもって応募完了となります。
応募締め切り
応募締切は、 2023年5月26日(金) 13:00(日本時間) です。
※応募者登録および提案書アップロード等の審査状況は、応募者登録画面にログインして随時確認してください。応募締切から1週間を目途に、応募書類の受諾状況を更新いたします。
8.公募説明会
公募説明の動画を配信します。(https://www.hakubi.kyoto-u.ac.jp/rec/2023/online-info)をご確認ください。
9.問い合わせ先
本公募に係る詳細については、FAQを参照してください。その他、不明な点については、以下のアドレスに問い合わせてください。お問い合わせの内容によっては回答に時間を要する場合がありますので、時間的余裕を持って問い合わせてください。応募締切間際のお問い合わせには、応募締切までに回答できないことがあります。ご了承ください。なお、電話による問い合わせにはお答えできません。
京都大学白眉センターE-mail:hakubi*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください。)
10.備考
- 応募書類は採用審査にのみ使用します。正当な理由なく第三者に開示、譲渡及び貸与することは一切ありません。
- 応募に要する経費については、申請者の自己負担とします。
- 男女共同参画を推進しています。多数の女性研究者の積極的な応募を期待します。
- 京都大学では、すべてのキャンパスにおいて、屋内での喫煙を禁止し、屋外では、喫煙場所に指定された場所を除き、喫煙を禁止するなど、受動喫煙の防止を図っています。
【グローバル型】公募スケジュール
2023年4月12日 | 公募情報公開 |
4月下旬 | 公募説明動画公開開始 (~2023年5月26日13時(日本時間)まで) |
5月10日13時(日本時間) |
応募者登録および提案書アップロード受付開始 |
5月26日13時(日本時間) | 応募者登録および提案書提出締切 |
8月上旬 | 書類選考開始 |
11月19日 | 面接審査 |
12月上旬 | 採用内定者発表 |
2024年4月1日 | 採用 |
※スケジュールについては、あくまでも予定であり今後変更の可能性があります。
【グローバル型】公募内定について
京都大学では、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を立ち上げ、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授、講師、助教)として採用し、 次世代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みを進めてきました。第14期公募につきましては、2023年5月から12月にかけて、専門委員会による書類選考、伯楽会議による面接審査等厳正な審査を行ってまいりましたところ、このたび、白眉センター運営委員会による議決をへて、白眉センターに採用する20名を内定しました。
内定者一覧 (2023年12月現在) (五十音順)
氏名 | 研究課題名 | 採用職種 |
---|---|---|
海老原 志穂 | チベット・ヒマラヤ地域における牧畜文化の多層性に関する記述言語学的・地理言語学的研究 | 特定助教 |
大谷 由香 | 中世日本仏教における戒律実践とその根拠となる思想の研究 | 特定准教授 |
OPHINNI Youdiil | Vulnerable nexus in the Anthropocene: a One Health study of viruses at Indonesia’s desecrated nature-human interface | 特定助教 |
木下 実紀 | イラン人ディアスポラによる文学の体系的研究 | 特定助教 |
後藤 明弘 | 記憶の長期的な保存機構の理解と応用 | 特定准教授 |
坂本 達也 | 地球温暖化とイワシ類の魚種交替:化石分析を通じた過去からの洞察 | 特定助教 |
下田 麻子 | 細胞外小胞表層糖鎖プロファイリング技術を活用した分離精製技術の開発と疾患の診断・治療への応用 | 特定助教 |
SHARMA POKHAREL Sanjeeta | Reconstructing paleoecology of extinct Japanese elephant species (proboscideans) through fossil-based isotopic and hormonal studies | 特定助教 |
武田 紘樹 | コンパクト連星合体からの重力波の偏極モード探査による極限環境での重力理論検証 | 特定助教 |
行方 宏介 | 太陽圏進化学の新機軸創成:若い太陽型星の突発現象の集中的調査による太古の太陽地球環境の再現 | 特定助教 |
早川 龍 | 量子計算を用いた高速位相的機械学習法の開発と計算複雑性の解析 | 特定助教 |
フィアターラ パトリック | ポスト冷戦時代の歴史認識論争のグローバルヒストリー ―「冷戦前線」地域における加害者/協力者の記憶を中心に― | 特定助教 |
FEDOROVA Anastasia | 1950年代の日本映画と民主主義 | 特定准教授 |
PSTRAGOWSKI Piotr | Shapes and arithmetic – Prismatic cohomology | 特定准教授 |
本郷 峻 | 地域住民と科学者の共同制作による熱帯雨林野生動物の持続的な狩猟システムの確立 | 特定講師 |
MCNEILL Lucy Olivia | Generational theoretical updates to pre-supernova mass loss in the era of high resolution observations and all-sky surveys | 特定助教 |
蓑輪 陽介 | 光で拓く量子流体・量子渦の科学 | 特定准教授 |
村田 陽 | 統治する哲学者ソクラテス:哲学的急進派の植民地論と19世紀英国における古代ギリシア受容 | 特定助教 |
山田 真太郎 | 発癌に関連する転写制御領域(エンハンサー)の網羅的な同定と、ゲノム修復の破綻によりホルモン刺激依存的に癌遺伝子が過剰発現して細胞が癌化する仕組みの解明を通した発癌プロセスの根本的な理解 | 特定助教 |
吉野 達彦 | 超高活性C–H活性化触媒の創出と高難度物質変換反応の開発 | 特定准教授 |
※主に本人の提案書記載の内容から転載
応募・内定状況 (2023年12月現在)
応募者数 | 内定者数 | 倍率 |
326人 | 20人 | 16.3倍 |
応募者数 | 内定者数 | ||
男性・女性・回答しない | 244名:79名:3名 | 12名:8名:0名 | |
准教授・講師・助教 | 84名:31名:211名 | 6名:1名:13名 | |
平均年齢 | 准教授 | 40.8歳 | 38.7歳 |
講師 | 38.2歳 | 37.0歳 | |
助教 | 34.8歳 | 33.2歳 |