第13期(2022年)

【グローバル型】公募要領

京都大学では、次代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みとして、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を展開しています。このたび、将来本学において世界トップレベルの研究者として活躍するとともに、次代の学術を担う人材を育成することを目的として、以下のとおり【グローバル型】の研究者を募集します。

注)2015年募集より、従来の白眉プロジェクトを踏襲した【グローバル型】に加え、文部科学省の卓越研究員事業を活用した【部局連携型】の募集を実施しています。本公募要領は【グローバル型】に関する募集内容について記載しています。【部局連携型】の詳細については、卓越研究員事業において公開されるポストの一覧に詳細を記載する予定です。

(第13期公募における見直しについて)
白眉プロジェクトのさらなる発展、京都大学のさらなる研究力の向上のために、第13期公募にあたって白眉プロジェクトの見直しを実施しました。「国立大学法人化以降、本学の若手教員数が減少を続けていること」及び「本学の女性教員比率は、国立大学のなかで最低レベルであること」といった京都大学の現状を踏まえて、優秀な若手研究者、とりわけ女性の研究者が数多く積極的に応募できるように、公募内容及びプロジェクトの運用を一部見直しました。

1.対象とする分野

人文学、社会科学、自然科学の全ての分野を対象とします。なお、これらには、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」を含みます。

2.応募資格

博士の学位を有する者(博士の学位を取得した者と同等以上の学術研究能力を有する者を含む)とします。応募者の国籍は問いません。ただし、過去において白眉プロジェクトで白眉研究者として採用されたことのある者は応募できません。また、京都大学の【部局連携型】との併願はできません。

3.募集人員

特定助教:15名程度
特定准教授又は特定講師:5名程度

4.待遇等

  • 京都大学特定有期雇用教職員就業規則に定める年俸制特定教員(特定助教、特定講師又は特定准教授)として採用し、本学支給基準に基づき給与を支給します。
  • 所属は、京都大学白眉センターとします。
  • 採用予定時期は、原則として2023年4月1日とします。ただし、個別事情を勘案し、これ以降の時期とすることもできます。
  • 雇用期間は原則5年間とします。任期の更新はありません。ただし、採用後に育児休業や介護休業を取得し、それに伴って任期の延長を希望する場合は、受入部局・受入教員とも協議の上で、休業した期間に応じた任期の延長を認めることが可能です。
  • 文部科学省共済組合、厚生年金、雇用保険及び労災保険への加入となります。
  • 採用後に自身の研究を実施するための京都大学内の研究場所等(受入先)については、採用後の円滑な研究の実施のため、各応募者においては、応募時に、できるだけ受入教員の内諾を得ておくようにして下さい。ただし、遅くとも面接審査までに受入教員の内諾を得ておくことが必要です。
  • 研究費として、研究内容に応じて年間100万円~400万円程度を措置します。
  • 本プロジェクト採用者については、次代をリードする優秀な研究者として本学が認めたことを証するものとして、採用日より「京都大学白眉研究者」の称号を付与します。
  • 本プロジェクト採用者は、毎年度末に京都大学白眉センターから研究活動報告書の提出を求められます。また、本学の規程に定める教員評価を受けますが、白眉センターによる中間評価等は行いません。なお、雇用期間終了時には、研究成果の発表を行うものとします。
  • 採用後は白眉センターが主催する行事等に参加する義務があります。また、白眉セミナー等の行事において研究発表等を行うことが求められます。
  • 採用後は京都大学特定有期雇用教職員就業規則をはじめ、本学の各種規程・ルール等を誠実に遵守し、活動する義務があります。

5.選考方法

  • (第一次審査)
    京都大学白眉センター専門委員会において書面審査を行い、応募者の研究実績と研究計画を評価した上で、本学における次代の学術を担う人材としての資質等を総合的に判断して面接対象者を決定します。
  • (第二次審査)
    京都大学白眉センター伯楽会議において、面接を行い、研究面のみならず次代の学術を担う人材としての資質等を総合的に判断して採用候補者の選考を行います。
  • (第三次審査)
    京都大学白眉センター運営委員会において、伯楽会議における面接結果等を踏まえた審議を行い、採用内定者を決定します。

注)京都大学は男女共同参画を推進しています。女性研究者の積極的な応募を期待します。本学における男女共同参画推進施策の一環として、「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(男女雇用機会均等法)」第8条の規定に基づき、選考において評価が同等である場合は、女性を優先して採用します。なお、出産、育児又は介護により研究を中断した期間がある場合は、応募者の申し出により、研究業績の審査において考慮します。

6.選考結果等

選考結果については、全応募者にメールにて通知します。なお、選考過程及び採否の理由については一切お答えできません。

7.応募方法・応募締切

応募方法

応募の前に、「応募者登録・提案書作成要領」を必ずご一読ください。

1. 応募に必要な提案書の様式を下記からダウンロードして、提案書を作成してください。

  • 提案書:PDF / Word

2. 下記のURLから応募者登録サイトにアクセスして必要な情報を登録してください。
※登録サイトは close いたしました。

3. 登録したメールアドレスに、登録完了メールが送信されます。メールに記載のURLにアクセスして、作成済み提案書をアップロードしてください。「提案書のアップロード」をもって応募完了となります。

応募締め切り

応募締切は、 2022年6月30日(木) 13:00(日本時間) です。
※提案書アップロード期限から1週間を目途に、応募受諾のメールをお送りします。連絡がない場合は、必ず以下の「9.問い合わせ先」までご連絡願います。

8.公募説明会

公募説明の動画を配信します。(https://www.hakubi.kyoto-u.ac.jp/rec/2022/online-info)をご確認ください。

9.問い合わせ先

本公募に係る詳細については、FAQを参照してください。その他、不明な点については、以下のE-mailアドレスに問い合わせてください。電話による問い合わせにはお答えできません。
【参考】FAQ​​

京都大学白眉センター
E-mail:hakubi*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてください。)

10.備考

  • 応募書類は採用審査にのみ使用します。正当な理由なく第三者に開示、譲渡及び貸与することは一切ありません。
  • 応募に要する経費については、申請者の自己負担とします。
  • 男女共同参画を推進しています。多数の女性研究者の積極的な応募を期待します。
  • 京都大学では、すべてのキャンパスにおいて、屋内での喫煙を禁止し、屋外では、喫煙場所に指定された場所を除き、喫煙を禁止するなど、受動喫煙の防止を図っています。

【グローバル型】公募スケジュール

2022年5月18日公募開始
 
5月下旬公募説明動画公開開始
(~2022年6月30日13時(日本時間)まで)
 
6月30日13時(日本時間)提案書提出期限
 
8月上旬書類選考開始
 
12月4日面接審査
 
2023年1月中旬採用内定者発表
 
4月1日採用

 ※スケジュールについては、あくまでも予定であり今後変更の可能性があります。

【グローバル型】 公募内定について

京都大学では、2009年から京都大学次世代研究者育成支援事業「白眉プロジェクト」を立ち上げ、優秀な若手研究者を年俸制特定教員(准教授、助教)として採用し、 次世代を担う先見的な研究者を育成するための取り組みを進めてきました。第13期(2022年)については、2022年5月18日(水曜日)に公募開始、2022年6月30日(木曜日)に公募を締切り、 その後白眉センター専門委員会による書類選考、伯楽会議による面接等、厳正な審査を行ってきたところです。このたび、白眉センター運営委員会(第35回)において審議した結果、白眉センターに採用する者20名を内定しました。

内定者一覧 (2022.12.26現在) (五十音順)

氏名研究課題名採用職種現所属・職
有薗 美沙脳の影の主役アストロサイトがつなぐ新しい神経回路特定准教授京都大学 医学研究科 システム神経薬理分野 特定講師
井上 浩輔生活習慣病における真の個別化医療の実現特定准教授京都大学 医学研究科 社会疫学分野 助教
猪瀬 朋子表面分子修飾ナノワイヤーを用いた単一細胞手術法の実現特定准教授京都大学 高等研究院 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS) 特定助教
VU Ha ThuImpacts of Network-based Interventions on Farmers’ Adoption of Agricultural Technologies: Evidence from Field Experiments in Developing Countries特定助教広島大学 助教
大下 翔誉ブラックホールの揺らぎに関する理論研究 -ブラックホール振動による重力理論の高精度検証を目指して-特定助教理化学研究所 数理創造プログラム・基礎科学特別研究員
大貫 茉里霊長類特異的転移因子によるヒト幹細胞運命決定遺伝子の進化特定助教京都大学高等研究院ヒト生物学高等研究拠点(ASHBi)  特定研究員
GAO JieFour-legged intelligence: how domestic animals see the world特定助教情報通信研究機構 研究員
門田 美貴憲法上の権利の「前域」保障――「萎縮」からの憲法的保護特定助教慶應義塾大学大学院 法学研究科 後期博士課程(日本学術振興会DC2)
KHALILI MostafaUnderstanding Ethnonationalistic Mobilizations from Below: Identity Politics Above and Beyond Ethnicity特定助教千葉大学 グローバル関係融合研究センター 特任研究員
鴻池 菜保サルの脳内に直接語りかける手法の開発と統合失調症における幻聴のメカニズム解明特定准教授京都大学 ヒト行動進化研究センター 特定助教
佐藤 駿魚類における社会的知性と協力の統合的理解特定助教総合研究大学院大学 日本学術振興会 特別研究員(PD)
CHENG Shin-RuHarmonization of Competition Laws for Cross-Border Digital Trade in Asia: From the View of Economic Analysis of Law特定助教京都大学 法学研究科 日本学術振興会 外国人特別研究員(PD)
高松 哲平混標数の幾何学による既約シンプレクティック多様体の数論の研究特定助教京都大学 理学研究科 数学・数理解析専攻 日本学術振興会 特別研究員(PD)
田近 周白亜紀末大量絶滅事変における海洋酸性化イベントの復元による頭足類絶滅メカニズムの解明特定助教アメリカ自然史博物館;東京大学総合研究博物館・日本学術振興会 国際競争力強化研究員(CPD)
DELOS REYES Julie AnnFinancing a low-carbon transition: Re-aligning Japan’s green growth strategy in support of decarbonization in Southeast Asia特定助教京都大学 東南アジア地域研究研究所 特定助教
仲間 絢西洋中世における聖母マリアの表象とその女性性特定准教授ハーバード大学 美術史・建築史学部 リサーチ・アソシエイト
松本 達矢将来観測を見据えた汎用性の高い突発天体解析手法の完成とその応用による天体爆発現象の究明:ブラックホールや中性子星などの極限天体はどのような星から誕生し多様な宇宙の爆発現象を引き起こすのか?特定助教コロンビア大学 日本学術振興会 海外特別研究員
三崎 舞人と土地のつながりの社会変容における可能性:仏領ポリネシアにおける先住民伝統文化の復興活動の人類学的研究特定助教DPhil candidate, Institute of Social and Cultural Anthropology, University of Oxford
虫賀 幹華前近代と近代におけるヒンドゥー教の連続性と断絶性―聖地と聖地巡礼の発展史から特定助教京都大学 文学研究科 日本学術振興会 特別研究員(PD)
LOTTAZ PascalNeutrality in International Relations特定准教授早稲田大学 高等研究所 非常勤研究員

※主に本人の提案書記載の内容から転載

応募・内定状況 (2022.12.26現在)

応募者数内定者数倍率
283名20名14.15倍
 応募者数比率内定者数比率
男性・女性・回答しない193名:87名:3名68.2%:30.7%:1.1%9名:11名:0名45.0%:55.0%:0%
文系・理系112名:171名39.6%:60.4%9名:11名45.0%:55.0%
学内・学外87名:196名30.7%:69.3%9名:11名45.0%:55.0%
国内・国外230名:53名81.3%:18.7%16名:4名80.0%:20.0%
准教授・講師・助教77名:36名:170名27.2%:12.7%:60.1%6名:0名:14名30.0%:0%:70.0%
平均年齢准教授40.9歳37.3歳
講師38.5歳
助教34.2歳32.4歳