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白眉を卒業して、3年が経とうとしています。机も何もない一部屋から始まり、今年度は、学部4回生から修士2回生まで、8名の学生が所属する研究室らしい研究室になってきました。京都大学にも程近く、最近は週に1度くらいのペースで、同期だった末永さんと勉強会を行っていることもあって、白眉を身近に感じながらの毎日です。卒業後も、白髪の旅や白眉の日で楽しい思い出もたくさん出来ていて、生涯白眉研究者というのを実感しています。
研究室で大変嬉しかった出来事は、昨年度、学部4回生の卒業研究に用意したテーマが、思い通りに上手くいき、また、その学生も一生懸命頑張ってくれたおかげで、特許出願になる発明が出来たことでした。また、配属された6回生の学生が卒業研究の発表会で、「大学に入って初めて褒められた」と喜ぶ姿を見られたのも、とても印象深い出来事でした。(この学生に至っては、先日就職先の人事の方から、大変高い評価のメールを頂戴し、さらに嬉しい出来事でした。)今では「元気とやる気があれば、必ず再生させます!」と、「北村再生工場」を自称して、学生さんたちの受け入れを行っています。研究室配属が授業成績(GPA)順で決まるシステムのため、成績に劣等感を持ちがちな学生さんも多くいます。学生さんの噂レベルでは、「GPAの高い人しか入れない研究室」というようなものも存在します。その中で、「この研究室なら、頑張れば飛躍できる」というのを実感してもらえるような研究室にしていきたいと考えています。(実際には、成績のいい子が集まる研究室ほどの人気がない、というところですが…)。
さらに、異動後の大きな出来事としては、今年の3月に、主人が本学に着任したということです。結婚後、約1年間、東京と京都で別居婚をしていましたが、昨年度の文科省の卓越研究員制度を利用し、同居を叶えることもできました。
工学系単科の小さな規模の大学です。着任時から学長に、「大学を有名にしてほしい」というミッションをいただき、出来る限りの貢献をと日々奔走しています。小さいながらも国際シンポジウムをやらせていただいたり、高大連携事業に参加させていただいたり、夫婦で同じ大学で働かせていただいたり、あらゆる機会をいただいています。それに応えられるよう、精進していきたいと思っています。白眉の皆さんもお近くですから、是非遊びにいらしてください。
2016年度卒業生の卒業論文提出後の喜びの表情
記事中に登場する6回生は一番手前の青年
(きたむら きょうこ)