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早いもので4月に現所属に着任してからもう3ヶ月が経とうとしています。文字通り、あっという間の3ヶ月でした。私の新しい勤務先は、私が大学入学から博士号取得までの9年間を過ごした場所でもあります。8年ぶりに戻った母校は学科再編などで学生数・教員数が大幅に増えるなど様々な変化があり、まるで浦島太郎になったような気分です。現在3年生のゼミを担当しており、9名の学生を指導しています。
白眉研究者としての一年も含め、これまでは研究以外の仕事とは無縁の非常に恵まれた環境のなかで研究してきました。しかしこの4月からは、授業などの教育活動に加え、各種会議・委員会などいわゆる教務に時間を取られることが増えてきました。ある意味、別の職業に転職したような感覚もあります。ただし、授業で自分の専門分野の内容を学生に伝えるために、これまでの研究を整理したりすることは、自分の研究について客観的に振り返る機会にもなっています。そんな風に、教育活動を通して自分の研究を促進していくうまいやり方を早く確立しないといけないな、と最近考えているところです。
大学教員としての私の目標は、教え子の中から何代目にあたるかわかりませんが白眉研究者を輩出することです。そのためにも、白眉プロジェクトを5年限りにするのではなく、これからも継続していただければありがたいと思う今日この頃です。
(おがわ ひろかず)