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白眉プロジェクトを離れて、もう半年が経過しようとしています。移動した2月には、凍てつく寒さと一面の深い雪で少々憂鬱にもなりましたが、4月の雪どけの後は、穏やかな気候の中でとても快適な研究生活を送っています。また、大きな研究室の一員として、学生の研究指導や授業、演習などにも参加させていただき、少しは教員らしくなってきたのでは、とひそかに思っている今日この頃です。一方で、自分の研究に使える時間がどうしても減少してしまい、研究をするのに白眉ほど恵まれた環境はなかったな、と強く感じます。白眉の間に新しいアイデアを獲得できた、ということが、現在の研究面での大きな強みになっており、白眉プロジェクトへの感謝は尽きません。こちらでは、まだ数名ですが、学生がその研究を一緒に進めてくれています。研究指導には大変なことも多いですが、若い学生はすごいスピードで様々なことを吸収し、実践してくれますので、これからの彼らの活躍がとても楽しみです。以前の本誌第2号で白眉1期の小川さんが同様のことを述べていらっしゃいましたが、私も、彼らの中から新たな白眉研究者が出てくれれば、と願っています。
学生と北大総合博物館(旧理学部)前にて(筆者は写真中央)
白眉プロジェクトでの2年間は、私にとって非常に刺激的でした。とにかく良い研究をしたい、という思いで研究者を続けてきましたが、白眉の皆さまの、個々の研究はもちろんのこと、シンポジウムや様々な企画、異分野融合なども含めた積極的な研究活動への取り組みに感銘を受けました。今年度から企画された「白眉の日」で、白眉・ポスト白眉の皆さまとお会いすることが楽しみになっています。
(まえだ さとし)