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白眉プロジェクトを離れ、立教大学理学部に着任してから4か月ほどが経ちました。立教大学は巨大ターミナル・池袋から歩いて数分のところにあります。レンガ造りの建物、緑の多いキャンパス、おしゃれな学生、女子率高し……と、絵に描いたような「私立大学」です(池袋自体は猥雑な街ですけどね)。初年度なので講義の準備が大変なのはもちろんのこと、卒研生と大学院生の指導、会議やその他多くの雑用に追われる日々を送っています。ひたすら研究に集中できる環境のありがたみを、白眉を去った今になって感じます。異動後に書いた論文はいずれも白眉時代に作った貯金の切り崩しですから……。
卒研生たちと(右から2人目奥が筆者)
では、研究100%のこれまでの生活に戻りたいかというと、そんなことはありません。学位を取ってポスドクになったときからずっと、都心の私大に就職したいと思っていました。地方暮らしは嫌ですし、私立は一般に給料が良い上に異動する必要もないですから。そういうわけで、忙しいながらも気持ちの上ではリラックスした今の生活にたいへん満足しています。限られた時間でこれまでのような生産性をキープするのに必要なのは体力だ!と思い立ち、水泳を始めたら嘘のように肩凝りがなくなって、なんだかとても健康的です。時間を上手に使ってこれからもアクティブに論文を書いていきたいと思っています。
総じてのんびり穏やかな気質の学生達に、もうちょっと真剣に勉強してくれ、とイライラすることもたまにはありますが、基本的には授業やゼミで学生達と接することを楽しんでいます。当面の目標は、卒研配属の人気研究室かつ楽しい飲み会を開ける研究室にすることです!
(こばやし つとむ)