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京都を去ってから8ヶ月が経ちました。白眉の頃とは環境ががらりと変わり、教育と大学運営の仕事が非常に多くなりました。九州大学は全学的に新しい伊都キャンパスに移転中で、私も日々新しいキャンパスで仕事をしています。海も近く、冬は牡蠣小屋で新鮮な牡蠣を食べるのがお気に入りです。九大は平成26年度からカリキュラムが大幅に変わり新たなスタートを迎えようとしています。目玉となる全学教育の科目もいくつか用意されており、これまでの授業とは全く異なる文理混合で学生が中心的に話をするスタイルの授業が行われる予定です。幸運にも私はその授業を担当させて頂く事になり、準備に追われる毎日です。文系理系の先生が合同で授業を行うので、他分野の先生とのコミュニケーションが多くなって来ています。白眉で既に文理混合で互いに議論しながら刺激を受けるというスタイルを学んでいたので、その経験がかなり生かされているのを感じます。こちらに来て驚いた事は、授業の開始時間にチャイムがなることです。久しぶりに学校という感覚が蘇ってくる一方、まじめに授業をしなくてはという自覚を持ち始めています。
研究時間という面では激減したようにも感じますが、時間の使い方を工夫することを今更ながら学び、なんとか研究時間を確保しています。自由に動けた白眉時代には自分らしい研究ができ、領域を超えた共同研究もたくさんする事ができました。その財産が今現在の研究を支えてくれています。
奇抜で先駆的な白眉プロジェクトが今後もどんどん成長していくよう陰ながら応援しています。
伊都キャンパスの様子 基幹教育院棟と連絡橋
(おおこうち ゆたか)