以下の13名が白眉研究者として研究活動を行っております。
GL:グローバル型(従来型)
TT:部局連携型(卓越研究員型)
専門領域: 幾何学
研究課題: 複素代数幾何とシンプレクティック幾何の双対性
私の専門は幾何学で,主に複素代数幾何とシンプレクティック幾何の双対性「ミラー対称性」を研究しています。複素代数幾何は複素数に基づいた幾何学で,シンプレクティック幾何は解析力学の相空間を抽象化した幾何学です。ミラー対称性は20年程前に数理物理で発見された現象で,現在ではフーリエ変換の壮大な一般化とも考えられています。フーリエ変換がそうであったように,この双対性は一見異なる対象を繋げることを可能にし,幅広い応用があると期待されています。実際,数理物理の直感を背景に様々な分野の有機的な繋がりを体感できるのが私の研究分野の魅力です。前職の白眉GL型の時も白眉センターにはお世話になっており,非常に恵まれた環境で仕事をする機会を与えて頂きました。新たな職でも同僚の方々に支えられているという感謝の気持ちを忘れずに,研究と教育どちらも精一杯頑張りたいと思います。