以下の13名が白眉研究者として研究活動を行っております。
GL:グローバル型(従来型)
TT:部局連携型(卓越研究員型)
専門領域: 動物行動学
研究課題: 『鳥類をモデルに解き明かす言語機能の適応進化』
言語の進化の解明は、科学の大きな挑戦です。ヒトの言語は動物のコミュニケーションと比べて遥かに複雑で、その起源を探ることさえ簡単ではありません。しかし、言語を構成する個々の認知機能(以下、言語機能)に着目すれば、ヒトと動物の間にも連続性が見えてきます。私は、動物行動学や比較認知科学、言語学、そして進化生物学を融合した学際的なアプローチから、野生動物にみられる言語機能がどのように環境に適応し、進化したのか探究しています。主な研究対象はシジュウカラ科に属する鳥類。ユーラシア大陸を中心に、草原から森林まで様々な環境に約60種が適応放散しています。野鳥を対象に言語機能の適応進化を探ることで、言語の進化理論に生態学的根拠を与えることが研究の目標です。