専門領域: 前近代の日本宗教史
研究課題: 『日本中世における密教神道交渉史の研究』
ベルギーのゲント市出身。ゲント大学で密教を学び、京都大学で中世日本密教の修法と信仰を研究しました。特に中世の密教と神道という神仏習合的な文脈における龍神信仰に興味を持っています。過去の研究では、龍神信仰が中世日本密教及び中世の主要な神道流の中枢に位置することを明らかにしました。これを基礎として密教と神道の交渉の有様をさらに深く理解し、前近代の日本宗教の展開に新たな光を投ずることが現在の研究の目標です。本研究の一環として密教神道と武芸(特に居合術・弓術)との関係を考察することも計画していますが、興味深い事に、江戸時代の武芸には中世の龍神信仰が受け継がれていたようです。