京都大学 白眉センター

第2期

自己紹介

私の研究対象は木本性作物、簡単に言うと「果樹」です。「果樹」というと甘いイメージがあるかもしれませんが、彼らのゲノム研究はそんなに甘くはありません。木本性作物のライフサイクルはとても長く、有用種ともなれば人為的な栄養繁殖により同一個体が何千年も維持・普及されます。また、異種ゲノム間での交雑を広く受容し、長い育種／栽培化の歴史の中で複雑なゲノム統合が行われている事も示唆されています。白眉プロジェクトでは、そんな「普通ではない進化」を経験した果樹ゲノムについて、栽培化ステップにおいて有用形質発現に寄与した異種ゲノムの取り込みや統合を探索し、同時に異種ゲノム融合／統合における様々な生理反応を追いかける事で、今後の農業の一助になればと思います。

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