・応募書類の受付をした応募者にメールで通知いたしました(通知方法を変更したため、マイページではご確認いただけません)。メールが届いていない場合は recruit@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp までご連絡下さい。
・書類選考の結果については9月下旬頃にメールにてご連絡をさせていただく予定です。
・選考スケジュールの変更がありましたら、ホームページ上でご連絡いたします。
-We sent an email to the applicants whose proposals had been received. (Notification method has been changed. We will not notify you on your applicant’s personal page.) If you have not received the email, please contact to recruit@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp.
-We will inform you of the results of the document screening by e-mail around late-September.
-If we change any screening schedule, we will inform you on our website.
GL:グローバル型(従来型)
TT:部局連携型(卓越研究員型)
専門領域: 東アジア仏教学, 戒律解釈史
研究課題: 中世日本仏教における戒律実践の実態とその根拠となる思想の考察
受入先部局: 人文科学研究所
直前所属: 龍谷大学
紀元前5世紀頃、インドに活躍した仏教の開祖・釈尊は、家庭も仕事も捨てた出家修行者たちが共同生活を営むためのルール(律)を作成しました。さらに釈尊の死後500年を過ぎた頃に勃興した大乗仏教ムーブメントの中で、慈悲に生きた釈尊の前世の姿に注目が集まり、前世の彼と同じように生きる指針として、菩薩戒が提唱されます。それらが示された仏典は東アジアで漢訳され、仏教徒が遵守すべき「戒律」として弘まっていきました。ブッダが定めた「戒律」は改変厳禁です。しかし時代も土地も文化も異なる東アジアの国々で、仏典が成立した時代のインドと同じ生活様式を再現することは不可能です。人間としての営みと宗教上の理想との葛藤の中から導き出された仏教徒としての生き方は、戒律の注釈という形で残されています。私はこれらの戒律注釈文献を読み解くことで、その時代・地域での仏教実践のあり方を明らかにしたいと考えています。本研究では、特に中世の日本の僧侶たちに焦点を当て、「破戒」と呼ばれてきた行為の背景にある戒律理解を探ります。