・応募書類の受付をした応募者にメールで通知いたしました(通知方法を変更したため、マイページではご確認いただけません)。メールが届いていない場合は recruit@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp までご連絡下さい。
・書類選考の結果については9月下旬頃にメールにてご連絡をさせていただく予定です。
・選考スケジュールの変更がありましたら、ホームページ上でご連絡いたします。
-We sent an email to the applicants whose proposals had been received. (Notification method has been changed. We will not notify you on your applicant’s personal page.) If you have not received the email, please contact to recruit@mail2.adm.kyoto-u.ac.jp.
-We will inform you of the results of the document screening by e-mail around late-September.
-If we change any screening schedule, we will inform you on our website.
GL:グローバル型(従来型)
TT:部局連携型(卓越研究員型)
専門領域: 政治思想史
研究課題: 統治する哲学者ソクラテス:哲学的急進派の植民地論と19世紀英国における古代ギリシア受容
受入先部局: 経済学研究科
直前所属: 京都大学 経済学研究科
私の専門は政治思想史で、主にジョン・スチュアート・ミルの民主政論や自由主義の研究に従事してきました。19世紀の英国においてミルは、個人の自由と幸福に関わる幅広い課題に取り組みました。私は、これらの課題が代表制や民主主義、さらに古典古代に源流を有する共和主義といった政治概念に結びつく問いであることを分析しています。
白眉プロジェクトでは、ミルを含む4名の哲学的急進派の植民地に関する言説を歴史的に分析します。そして、彼らの議論を構成する知的文脈には、古代ギリシアをいかに解釈すべきか、という当時の論争が関わっていたことを明らかにします。そのため、本課題には受容史研究の特徴もあります。
「統治する哲学者ソクラテス」とは、本研究の「モチーフ」です。政治から一定の距離を置いた哲学者と理解されてきたソクラテスが、統治を論ずるための様々なメタファーとしても活用された19世紀において、遠い過去である古典古代が現在を問い直すための議論を提供していた可能性を本研究では探究します。