GL:グローバル型(従来型)
TT:部局連携型(卓越研究員型)
専門領域: 政治人類学、エスニシティとナショナリズム、国境を越えた紛争
研究課題: エスノナショナリズム的動員を下から理解する:エスニシティを超えたアイデンティティ政治
受入先部局: 東南アジア地域研究研究所
直前所属: 千葉大学 グローバル関係融合研究センター
幼少期より、私の人生で最も有意義な時間は、信仰や社会生活など、人類に関わる様々な問題について深く考えることに充てられてきました。自分の好奇心を満たすために、まず私の大学教育は、学士過程での電気工学から始まりました。その後、人文科学と社会科学に対する強い熱意により、修士過程での研究分野を社会・文化に変更し、グローバル・スタディーズおよびグローバル・マネジメントの双方の博士課程を修了しました。
研究上の主な関心は、特に政治的に不安定な地域において、エスニシティと少数民族のナショナリズムを人類学的観点から探求することです。白眉センターでの私のプロジェクトの主な目的は、人類学的観点からエスノナショナリズム的動員を理解するための概念的枠組みを発展させることです。中東で長く続くクルド人紛争を事例研究として取り上げることで、エスニシティという背景を紛争拡大の主な原因とみなす支配的なアプローチに異議を唱えることを目標としています。換言すれば、私の研究においてエスニシティは、地域の権力の場におけるアイデンティティ政治を形成する、同様に影響力のある他の社会・政治的要因のうちの一つであると考えています。