以下の14名が白眉研究者として研究活動を行っております。
GL:グローバル型(従来型)
TT:部局連携型(卓越研究員型)
専門領域: 太陽系天文学および動画天文学
研究課題: 影と閃光の動画観測が拓く惑星系の新たな地平
受入先部局: 理学研究科附属天文台
直前所属: 京都大学大学院理学研究科附属天文台
意外かもしれませんが,現在我々が観測できている太陽系の姿は広大な全体像のごく一部にすぎません。『オールトの雲』は太陽系の最外縁に広がる太陽系最大の天体群でありながら極めて遠方に位置しているため,現代の超大型望遠鏡でも直接観測は不可能でした。私はこのオールト雲天体が天球を移動する際,背景の恒星をおよそ1秒間だけ隠す天文現象『掩蔽(えんぺい)』に着目しています。この恒星掩蔽現象を専用の小望遠鏡観測システムで動画モニタ観測することで,太陽系のさいはて,オールト雲天体の “ 影 ” の発見を目指します。掩蔽現象を観測するために世界に先駆けて開発を進めている動画観測技術は,これまで研究困難な対象にも新たな観測的気づきを得るきっかけとなり,これまで検出困難だと思われていた宇宙の解明に貢献するものです。私はそうした未開の宇宙解明の一環として,一部の恒星で発生する巨大な閃光,スーパーフレアの光エコーを観測することで,恒星周囲のデブリ円盤や系外惑星の直接検出に挑戦する所存です。