以下の13名が白眉研究者として研究活動を行っております。
GL:グローバル型(従来型)
TT:部局連携型(卓越研究員型)
専門領域: 生物環境物理学
研究課題: 地上観測データの統合解析による森林における炭素循環メカニズムの解明
植物は光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収,固定することから,森林は温暖化防止に重要な役割を果たすと期待されています。さらに森林では,強力な温室効果ガスであるメタンもやり取りされています。森林の温室効果ガス吸収能力に期待が寄せられ,森林保全の重要性が指摘されていますが,世界の森林面積は依然として減少を続けています。人間活動による急激な土地利用の改変が気候にもたらす影響に危機感を持ったことをきっかけに,森林のガス交換機能の実態を観測で明らかにしたいと思いこの研究を始めました。森林が炭素循環に果たしている役割を明らかにするには,現場でガス交換と環境要因の観測を長期的に継続する必要があります。森林の機能をイメージで捉えるのではなく,科学的に定量評価することができれば,森林の利用,保全について考える際に,新たな指標となる情報を提供できるのではないかと考えています。