以下の13名が白眉研究者として研究活動を行っております。
GL:グローバル型(従来型)
TT:部局連携型(卓越研究員型)
専門領域: がん生物学、化学生物学、神経科学
研究課題: 『低pHストレス適応を司る低pH誘導型転写因子の実体解明』
生体は常に様々な「ストレス」にさらされており、それらを感知し適切に応答する機能無くして生きていくことはできない。私は数あるストレス因子の中でも特に、酸化ストレス・低酸素ストレス・低pHストレスに着目し、生体がいかにしてこれらのストレスを感知し、どのようなシグナル経路の活性化を介し防御反応を誘導しているのかという課題に取り組んでいる。白眉プロジェクトでは、未だ発見されていない低pHストレス適応を司る低pH誘導型転写因子の同定を行う。特にがん腫瘍細胞は通常細胞に比べて極めて強い低pHストレスにさらされており、低pH誘導型転写因子の同定により、いかにしてがん細胞が低pH下においても増殖・生存できるのか解明できることが期待される。ストレス感知機構の本質は化学反応・物理化学反応である。私は「化学の目」を大事にし、独自の視点で生物・医学研究に切り込んでいきたい。