GL:グローバル型(従来型)
TT:部局連携型(卓越研究員型)
専門領域: インド・チベット仏教学
研究課題: 『インド・チベット術語集成構築のためのタントラ文献の包括的研究』
高校生のときに手に取った一冊の本がインド密教への興味を惹き起こしました。大学に進むとインドからチベットへの文化的伝達について関心が高まりました。後期仏教徒、特にナーランダー・ヴィクラマシーラ両寺の学頭アバヤーカラグプタ(11-12世紀頃)は、彼らが数百年に渡って集めた「知の結晶」をインド仏教滅亡前にヒマラヤ世界へと伝えましたが、このうち胎生・臨終に関わる曼荼羅理論に注目し解析を進めてきました。白眉プロジェクトにおける焦点はアバヤーカラによって纏められた百科事典的注釈書『アームナーヤマンジャリー』の校訂・訳注研究であり、ハンブルク大学と連携して最終的にインド・チベット術語集成の構築を目指します。