専門領域: 日本近代史
研究課題: 『第二次世界大戦の終結と戦後体制の形成』
日本の「終戦」の研究をしています。戦争は始めることよりも終わらせることの方が難しく、戦争終結を軍事的勝敗だけで論ずることにも限界があることがわかりました。戦争と平和の研究は、理論・実証・法制度の三つの観点から、国内政治史と国際政治史の複雑な文脈を考慮して行う必要があると痛感しています。研究をするうえで「事実」の「解釈」に困ることも少なくありません。たとえば日本と諸外国とでは史料に書かれている事実関係が異なります。日本内部でも微妙に書き手の立場が異なります。未刊行の史料を調査するには膨大な時間が必要ですが、実証的でバランスのとれた歴史像を地道に構築したいと考えています。