専門領域: 電子物性工学・ナノテクノロジー
研究課題: 『生体分子と水との相互作用計測に基づく生体機能発現の可視化』
人の体をはじめ、あらゆる物は原子や分子でできている、そんなことどうして分かるんだろうって、中学の化学で習った時に不思議に思いました。それ以来、原子や分子を見てみたいものだと思っていましたが、大学でそんな夢を実現できる顕微鏡、原子間力顕微鏡(AFM)に出会いました。AFMは原子レベルで尖っている針を試料の表面に近づけた時に針にはたらく微小な力を測定することができ、その力の強弱から原子・分子分解能で表面形状を調べたりさまざまな物理量を計測したりすることができます。これまでは電子工学の分野でAFMを主に電子デバイスの評価に使ってきましたが、白眉プロジェクトではAFMを用いて生体分子表面の帯電状態や水和構造を調べ、生体機能発現の可視化に取り組みます。