3月15日13時に第15期公募情報を公開いたしました。
4月1日13時より応募者登録サイトへの登録が可能です。
Information on the 15th call for applications was opened at 13:00 on 15 March.
Applicants can register on the registration website from 1 April at 13:00.
専門領域: 政治学・国際関係論
研究課題: 『アジアにおける人権組織の欠如の克服に向けて:地域人権機構確立の可能性』
私はブルガリアで生まれました。私が思春期の頃ブルガリアはソ連の衛星国家で、市民の人権がしばしば冒される状況にありました。それで、小さい頃から国家と個人の関係を意識するようになりました。学部時代は日本で留学をしていたので、博士課程に進学した際、日本について培ってきた知識を生かすべく、日本刑事制度における被収容者処遇について論文を書くことにしました。刑事被収容者に着目したのは、彼らが犯罪と結び付けられているために蔑視されやすく、社会から隔離されてもいるために、人権のもっとも侵害されやすいグループだと思ったからです。人権擁護実現の条件をはっきりさせるには彼らについてのケース・スタディーがもっともふさわしいと思ったのです。今回、白眉プロジェクトに採用されるに当たっては、研究対象を広げて、アジア地域全体の各種グループの人権擁護についての研究を進めることにしました。