Shinichi Enami(2017)
昨年の春からつくばにある国立環境研究所でお世話になっております。国立環境研究所は1974年に発足した国立公害研究所を前身とし、幅広い環境研究に学際的かつ総合的に取り組む我が国唯一の研究所です。多種多様な分野の魅力的な研究者に囲まれ、いい刺激を受けています。幸いなことに実験室のスペースも以前より広くなり、素晴らしい環境で研究させていただいております。またつくばの夜の闇は深いため(褒め言葉です)、読書にも精を出しております。
こちらに来て変わったことといえば、教育に携わる機会が増えたことかもしれません。ご縁があって東京農工大学で環境科学の非常勤講師をさせていただいており、また京都大学地球環境学舎から修士の学生さんをインターンシップで迎え入れ一緒に研究を行いました。大学にいたときよりも教育の機会があるというのも珍しいですが、日々学ぶことが多く、充実しています。上記の関係で現在、地球環境学舎の特任准教授を兼任させていただいており、また今年の春からは京都大学化学研究所の客員准教授としてもお世話になる予定です。京大との良縁が続いていることをとても嬉しく思います。これも白眉の最終年に都七福神を巡ったご利益かもしれません!?
若さは酒のない酔いなのだ、とゲーテは言っています。我々は誰しも酔っているべきだ、とも。白眉時代は5年間、本当に気分よく酔わせていただきました。これは歴代センター長、プログラムマネージャー、水野さん、古家野さん、スタッフの皆様、そして多くのファンキーな同僚達のおかげです。白眉の良さの一つはその「カタギではない」ところにあると思います(褒め言葉です、念のため)。オモロクなくちゃ、京大じゃない。現役白眉の皆様もどうかいい感じに酔っぱらってください。幸い二日酔いにはなっていないので、僕もまた新たな酔いを探していきたいと思います。

(えなみ しんいち)