Sweden-Kyoto Symposium 参加レポート(2014年9月11日~12日/北村恭子)

9月11日~12日「京都大学の国際戦略」の一環として、ウプサラ大学、ストックホルム大学、KTH(スウェーデン王立工科大学)、カロリンスカ研究所のスウェーデン4大学と本学の共催で開催されたSweden-Kyoto Symposiumに、置田、Gruber、重森、メーナカ、前多、北村の6名で参加しました。

1日目は、各大学の紹介がありました。また我々は、並行して、4大学の中で研究分野の近い研究室に個別に訪問し、研究室見学やディスカッションをいたしました。夕方には、ノーベル賞の授賞式が行われるストックホルム市庁舎の見学や、日本大使館でのレセプションにも参加しました。

2日目は、10個の専門分野のパラレルセッションが組まれ、我々は、ウプサラ大学にて、Outstanding Young Researchers – Academic Diversity, Academic Freedomという1セッションを設けました。スウェーデン側からは、本学にKUINEP生として滞在したことのある、ウプサラ大学のMagnus Lundgren氏を中心に、スウェーデンの4大学から4名の同世代の研究者の参加がありました。このセッションでは、本学が創立以来培ってきた、「自由の学風」に代表される、対話的で垣根のない学術の本質をめぐって議論する雰囲気をスウェーデン側の方にも体験していただきたいという思いから、白眉セミナー方式のそれぞれの研究紹介と、その後に、若手研究者支援に関するディスカッションを行いました。

セッションの開催されたウプサラ大学SciLifeLabにて。
置田さん曰く、全部IKEAカラー?前多さん曰く、らせん階段はひょっとしてDNAを模した?

先方は、当初この話を受けた際に、白眉側の研究者があまりにも学際的なので、これでセッションができるのだろうかとも思っていたそうです。しかしながら、実際にやってみると、このような学際的な交流が自身の視野を拡げることもでき、何よりとてもエキサイティングだったとの感想をいただきました。また、同世代の若手研究者間で様々な問題意識を共有することができ、15ヶ月の男女問わない育休制度や若手研究者へのリーダーシップスキルの講習など、日本にない様々な取り組みを知ることもでき、我々にとっても大変有意義なものになったと思います。

こういった学際的な交流、取り組みを続けていくことは、資金の確保など難しい面も多々ありますが、白眉研究者として信念を持って、今後も機会を作っていきたいと考えています。この場を借りて、本セッションを構成するに当たりご尽力いただきました、本学URAの若松文貴様にお礼を申し上げます。

(きたむら きょうこ)