第3回年次報告会(2013年3月11日/小松光)

2013年3月11日、芝蘭会館において。白眉プロジェクトの年次報告会が行われました。プログラムの前半「白眉プログレス」では、Cedric Tassel(固体化学)、信川正順(高工ネルギー宇宙物理学)、西出俊(認知発達ロボティクス、西村周浩(言語学)の4名から、それぞれの分野における最新の成果が報告されました。プログラムの後半「異分野融合ワークショップ」は、「科学の限界に舞う小さな青い鳥-人文・社会・自然科学を含む全ての学術領域のために」といタイトルのもと、研究者が普段感じている字問の方法論的限界について議論を行いました。最初に、楯谷智子(耳鼻咽喉科学、発生生物学)からワークショップの趣旨について説明があったのち、今村博臣(生物物理学)、上野賢哉(理論計算機科学)、小石かつら(音楽学)から、各分野における「限界」の実例が報告されました。その報告を踏まえて、上記4名に小松光(森林水文学)、江間有沙(科学技術社会論)を加えた6名によって、各分野で認められる「限界」の形の共通点・相違点、「限界」に対する各研究者の思い、また、「限界」克服のための方法などについて、討論が行われました。この「異分野融合ワークショップ」に関しては、本誌14-16ページに、楯谷智子による記事がありますので、あわせてご覧いただけたらと思います。

(小松 光・こまつ ひかる)