No.263 Seminar : イラン立憲革命文学:祖国への愛と葛藤
- Miki Kinoshita Assistant Professor, Graduate School of Letters
- 2025/02/18 4:45pm
- Research Administration Building, Basement Floor (Conference Rooms 1&2)
- Japanese (Slides will be in English)
- Onsite
Summary
ペルシア文学は9世紀以降の伝統を持ち、イランのみならずペルシア文化圏において今日に至るまで人々の間で広く共有されている。本発表ではまず、ペルシア文学の基本的な情報について述べた後、本発表のテーマとなるイラン立憲革命文学の背景と具体的な作品分析を説明する。
19世紀末、日本と時を同じくしてイランも西欧文化と出会い、翻訳を通じて文学の西欧化/近代化が行われた。当時、イランでは西欧列強支配の影響を受けた結果、立憲革命が起こり、文学にも政治的内容が大きく反映されている。発表では、アブドゥルラヒーム・ターレボフ(1834-1911)による全3巻から成る小説『アフマドの書』(1893, 1894, 1906)について、祖国への愛と葛藤に関する著述に着目しながら発表する。